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1日目 8/8

  午後1時30分、全員無事に北高を出発しました。当初新門司からフェリーに乗る予定でしたが、台風10号の接近の影響もあり、陸路で菅平を目指すことになりました。菅平への到着は9日9:00を予定していますが、台風の影響による高速道路の速度規制が考えられるため、全くアテになるものではありません。各地の通過時刻はここで掲載していきます。

現在山口県徳山をバスは進んでいます。車内では「フォレストガンプ」が流されており、それを見る部員、寝る部員と様々です。(6:30)

今バスは岡山県笠岡市にさしかかりました。車内ではカラオケ大会が開かれています。2年今村、西山らがそれぞれ歌い、大いに車内を笑わせていました。
(21:27)歌った人達・・・今村、西山、峰、福山、白田、竹本、木村、高木、浜口、他多数

京都を抜けました。大問題の台風10号も抜き去り、高速の路面も乾いてきました。これから滋賀の多賀PAで長めの休憩を取る予定です。監督も長崎から遠路はるばるの運転でお疲れのようです。しっかり多賀で体を休めて、明日無事選手達を菅平まで届けて欲しいものです。(24:54)


本文/写真 緒方庸介(広報担当)







2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP @

《第1日目》 8月8日(金) 〜 9日(土)

---艱難辛苦を乗り越え激走1200Km 台風をお供に携えて菅平入りだ---


【08:40】名門大洋フェリー新門司港事務所に問い合わせの結果、出航を
前提に調整中とのこと。09:00にHPにて周知する。この時点でよもや
1200kmの激走になるとは思いもよらなかったし、正直なところその覚悟も
できてはいなかった。ただし、不測の事態に備えて前日は20:00に就寝、
睡眠時間だけは確保していた。このことが後で功を奏したようだ。

【11:00】荷物の積み込みの最終確認および学校の残務処理のために学校に
向かう。学校は台風10号接近のため特別授業は臨時休講、職員の姿もまばら
だ。その時である、JTB長崎支店の筒井君(27回生である)からの電話が
鳴る。出航予定ではあるが、大阪南港入港の予定時刻は未定、昼ころになる
恐れが十分あるとのこと。慎重に慎重を重ねて対応を練る。結論は予定時刻に
出発→高速通行中に最終態度決定ということで意見の一致を見る。この時点で
激送1200kmになるであろうという覚悟をほぼ決めつつあった。

【13:30】不安の中の出発であった。部員たちには陸送になるであろうと
いうことをあらかじめ伝えておいた。車内でパニックに陥らないための対策
である。何よりも心の準備が大切であろうと考えた。

【15:00】小倉南IC付近。フェリーの状況変わらず(入港時刻未定)、フェリー
を断念。JTB長崎支店を通じて名門大洋フェリーに連絡する。いよいよ
激走開始である。道中の安全を最優先して菅平に向かう心構えを自分自身の
中で再確認して、新門司ICを通り過ぎる。もう後には引返せない。ひたすら
菅平を目指すのみだ。

【16:30】関門海峡を眼下に望むめかりSAで休憩をとる。関門大橋を背景に
記念撮影をする。台風との格闘は、家族にとって心配この上ないものである
だろうから、広報担当の庸介(36回生)にこまめに状況をUPするよう指示する。

【19:30】福山SAで夕食を摂る。台風の暴風雨圏からは外れているものの、
断続的に強風が吹き荒れる。約1時間の休憩の後出発。

【22:00】車内に歓声がこだまする。車内カラオケ大会が始まる。これまで宝の
持ち腐れで、ほとんど使ったことは無かったが、やっとレーザーカラオケが
日の目を見たようだ。誰が歌っているのか定かではないが、お世辞でもうまい
とは云えないようだ。単なる自己満足の世界のようだ。中には旋律を無視して
怒鳴るだけの歌い手もいるようだ。これが若者の歌と云われればそれまでである。

【00:00】バスは吹田JCTを通過して名神道に入る。目指すは多賀SAである。
全国の高速道で風呂付の休養施設2箇所のうちの一つである。(あと一箇所は
東名道の足柄SA)構想では01:30ころに多賀に到着、入浴して06:00まで仮眠
をとる予定であった。いま振り返れば状況掌握があまりにも甘く、身勝手で
短絡的な予定であった。お客さんが殺到するのは容易に予想できたはずだ。
とうとう思考回路にも疲れが出てきたのか。いま台風の最中にいるのだ。
しっかりせよと自らに言い聞かせる。

【01:30】多賀SAに到着。直ちにレストイン担当者と交渉する。休養施設は
満員札止めである。粘り強い交渉の末、入浴だけは何とかお願いできた。一般の
利用客に迷惑がかからぬよう、45名の部員たちは4班に分かれて入浴した。
最後に入った小生は冷水浴で身を引き締める。気力だけは充実しているようだ。
まもなくいつもの起床時刻の朝5時だと自らに言い聞かせる。身体の中の
エネルギーランプも点滅しているが、朝日を浴びれば復活すると無理やり
信じ込む。台風で太陽など出るわけが無いのに…。他には何も要らない、
唯一つウルトラマンのパワーが欲しい。

【04:30】結局横にはなれなかったので、予定を若干早めて出発する。
いったん台風を突き放したかに見えたが、3時間の休養の間にあっさりと
追い着かれる。敵もさるもの、しぶとい奴だ。関が原を過ぎ、小牧JCTから
中央道へ。ほぼ全員が夢の中のようである。その中で山路主務だけは眠たい目を
こすりながら、一心不乱に参考書に目を通している。この場において受験勉強
でもなさそうだ。ただ単に孤軍奮闘する白髪の運転手を気遣ってのことだろう。
時折の会話が生気を呼び覚ます。齢17歳の少女にして健気なことだ。この荒廃
しつつある日本に在りて、まだまだこのようなハートが存在しているのだ。
まだまだ日本も捨てたものではないわいと、ひとり安堵する小生である。

【07:30】中央アルプスのふもとである駒ケ岳SAに朝食のために寄る。
全員元気だ。ゴールまであとわずかと自らを奮い立たせる。1時間の休養のあと
出発して菅平を目指す。疲労困憊の身体に睡魔が執拗に押し寄せてくるのが
わかる。暗く巨大な影が全身を襲ってくるような気配が静かに忍び寄る。
このころから15kmおきのPAに迷いなく入り休養をとる。冷水で顔を洗い、
バシバシと気合のビンタを自ら入れる。掃除担当のおばちゃんが不審な眼差し
で小生をちらちらと見る。傍から見ると異様な光景と映ったに違いない。

【08:40】岡谷JCTを通過し、諏訪湖を眺めると目指す菅平高原が目前だ。
気力が漲ってきたようだ。ふと山の畑に目を向けると、たわわに実った林檎が
かすかに色づき始めているではないか。信州路の山や畑に秋の気配を感じる。

【09:50】須坂長野東ICを降りる。思えば長崎から長い道のりであった。
R406のつづら坂を経由してバスは菅平高原を目指す。

【10:30】ついに標高1300mの菅平高原に到着する。一瞬腰が重いが大事には
至らず。事を成し遂げた成就感が身を包む。高原特有の風が爽やかだ。
一仕事一丁あがりである。

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いよいよ今日の練習を経て明日から試合が始まる。春の全国選抜覇者の
正智深谷高、かつて全国制覇を幾度も成し遂げた國學院久我山、天理などの
全国区の名門高とまともに戦え合うことができるのだろうか。希望と不安に
満ち溢れた2003SUGADAIRA SUMMER CAMPがいまスタートを切った。
NAGASAKI KITA RUGBYの新しい伝説がいま始まったのである。

2日目 8/9

午前  菅平に到着 / 午後  横須賀と合同練習

多賀の駐車場で休憩中だったのですが・・・一度は追い抜いた台風がまた追いついてきて風雨が激しくなってきました。ということで少し早めに菅平を目指します。思えば長崎を出発以来一度も台風の強風域から抜け出していません。最悪なタイミングで邪魔をしてくれました。しかしもしフェリーに乗船していたならば、大阪の港の荒れ具合から見て予定時刻どおりの接岸は叶わなかったでしょう。予定では9:00〜10:00頃菅平入りする予定ですが、本日午後の長野県への台風直撃はどうも避けられない模様です。場合によっては横須賀との合同練習は中止になる可能性も出てきました。(4:42)

さっき高速を降りて、菅平への山道を登り始めました。あまりに変わった風景に菅平初体験の一年生は急に静かになっています。到着しだいまた更新します。
(10:20)

無事全員菅平に到着しました。今日だけは菅平サンホテルに宿泊します。明日からは例年通りホテルニューダボスです。
昼食を取り、午後からは横須賀高校との合同練習の予定ですが、台風直撃ということもあり、天候が気になります。(11:52)

雨模様の中、調整練習が行われました。OBの方々とガチンコでコンタクト練習を行い、OBの方々は力強いプレーを見せていました。これから夕食です。

OBの方々
●青井成親氏(22回生・日動火災)
1987年度高校日本代表 同志社大卒 FB

●田端大二郎氏(26回生・日動火災) 同志社大卒 SH

●吉田尚史氏(28回生・サントリー)
2003第5回W杯日本代表 専修大卒 WTB/FB

●浦田修平氏(31回生・サントリー)
1996年度高校日本代表 慶應義塾大卒 WTB

●神辺良治氏(32回生・日動火災)
1997年度高校日本代表候補 同志社大卒 CTB

●岡崎英道氏(日動火災) 大東文化大卒 No8

本文/緒方庸介
写真/緒方庸介、山路麻祐、三谷浩輝



山路                                   

 三谷                                 三谷



2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP A

《第2日目》 8月9日(土)

---力強い助っ人が登ってきた 横須賀高との合同練習は残念ながら中止---


10:30に菅平高原に到着すると同時に風雨が激しくなる。どうやら、台風10号
を引き連れて来たらしい。気温18℃程度か、長崎では10月中旬の気温であろう。

関東高校大会でブロック優勝した、横須賀高校の坂本成利監督(10回生である。
あわせて日本体育大時代小生4年次の1年に当たる)が宿舎を訪問してきた。
グランドコンディションが悪く、けが人も多数発生しているので、残念であるが
合同練習をキャンセルしたいとのこと。致し方ないことであり同意した。
試合が組めなかったので、何とか合同練習だけでもと思っていたのだが残念至極
なことであった。

朝一番の飛行機に飛び乗り、迎えに来てくれた吉田尚史(28回生)、浦田修平(31回生)
と菅平を目指していた久保田ヘッドコーチもほどなく到着する。さらに、OB会
関東支部長を自認する青井親成(22回生)を団長とする気合入れ部隊が参上する。

激しい雨の中でガチンコ練習が始まった。W杯を目前に控える日本代表選手を
はじめ、かつて高校日本代表のつわものたちが本気で後輩たちに魂を打ち込む。
大粒の雨に交じり、火花が散るような激しい申し合いである。この先輩たちの
本気が部員たちの本能を呼び覚ます要因となったのであろう。わずか1時間の
練習であったが、効果的で中身の濃い練習であった。

夕刻、大野美穂(25回生)が合流する。すごい量のフィルムを携えている。毎度の
ことながら、いくら感謝しても感謝しきれない。有り難いことだ。

会食が終わり宿舎に戻る。横になれたのは48時間ぶりのことだろうか。まずは、
1200kmの激走が無事に果たせたことに感謝をいたしたい。皆様の支援による
ものと深く感謝をする。

今日長崎には58回目の原爆忌が巡ってきた。原爆犠牲者の御霊に静かに
頭を垂れ、世界の恒久平和を祈念しながら静かに眠りにつく小生であった。

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【熱烈応援隊】

●岡崎英道氏(日動火災) 大東文化一高−大東文化大卒 No8 *青井の同輩
●青井成親(22回生・日動火災) 1987年度高校日本代表 同志社大卒 FB
●大野美穂(25回生) 主務の歴史は彼女に始まり、現在に至るのである。
●田端大二郎(26回生・日動火災) 同志社大卒 SH
●吉田尚史(28回生・サントリー) 2003W杯日本代表(キャップ4) 専修大卒 WTB/FB
●浦田修平(31回生・サントリー) 1996年度高校日本代表 慶應義塾大卒 WTB
●神辺良治(32回生・日動火災) 1997年度高校日本代表候補 同志社大卒 CTB
●青井夫人
●田端夫人
●吉田父(父母の会会長)
●向井父(同 総務)
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《本日の日間MVP》

河内将幸(1年) 賞 香港セブンズ大会日本代表ジャージ

《最初のミーティング(コーチ陣からの練習内容説明)に誰よりもいち早く
参上する。その並々ならぬ意欲と機敏な行動が評価された。》

3日目 8/10

午前  ×國學院久我山 / 午後  ×清真学園・安芸南

合宿も3日目を迎えました。9時から國學院久我山高校と試合を行い、二本目は0-61で敗れましたが、一本目は56-5で圧勝しました。午後は清真学園・安芸南と対戦します。

午後は清真学園、安芸南と試合を行いました。清真学園には一本目、二本目共に敗れましたが、安芸南には共に勝利を収めました。試合詳細は歳時記をご覧ください。

本文・写真/緒方庸介





2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP B

《第3日目》 8月10日(日)

---全国に轟く 天下の國學院久我山を撃破する---

花園(全国高校大会)での勝利数は67、そして全国制覇を成し遂げること
5回は、秋田工、天理に次ぎ堂々3位にランクされる。
ここ数年は菅平での対戦が絶えていたが、老師中村 誠元監督、新生久我山を
率いて栄光復活を目指す竹内伸光監督のご配慮をいただき対戦が実現した。

序盤から激しいプレーの応酬が続く。見応えのある好試合の予感だ。前半
6分にはFB吉田のカウンターからWTB徳永へとつなぎ先制のトライ。さらに
8分にはFB吉田が鮮やかに中央を突破してその差を広げる。18分には
CTB木原が敵陣を陥れる。前半を21−0で折り返す。
後半も攻撃の手を緩めることなく敵陣に殺到する。2分、WTB小野がタッチ
ライン際を快走する。久我山も必死の反撃を見せ、4分モール攻撃を起点
としてサイド攻撃を仕掛けてトライ。しかし、久我山の反撃もこれまで。
密集をことごとく支配すると、WTB徳永、CTB竹本、FB吉田が敵陣ゴールを
破る。8トライ8コンバージョンの猛攻であった。

2本目もPR木下の好タックルなどで応戦、序盤はよく粘り随所に好プレーが
出るが、如何せん球の支配率が厳しい。その後はセットプレーから安易に
トライを許すなど10トライを献上する。2本目と云えど、選手層の厚い
全国区名門校のプレーにただただ沈黙するのみであった。

【×國學院久我山(東京)1本目56〔8T8G〕−5(1T)R.後藤/渡辺氏(関東)】

前半 21〔3T3G〕−0【徳永1T、木原1T、吉田1T3G】
1.木村 2.中村 3.三谷 4.平田 5.松川太郎 6.森岡 7.西川 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.川口 15.吉田

後半 35〔5T5G〕−5〔1T〕【徳永2T3G、小野1T,竹本1T,吉田1T2G】
1.木村 2.中村 3.三谷→福山 4.高木 5.松川太郎 6.土居 7.白田 8.向井
9.今村→永木 10.坂野→吉田 11.徳永→川口 12.竹本 13.木原→西川
14.小野 15.吉田

【×國學院久我山(東京)・2本目 0−61 R.二見氏(関東)】

1ハーフ 0−66〔10T8G〕
1.福山 2.松川貴志 3.木下→堤 4.下山 5.木戸→浜口 6.小原 7.久保田8.河内
9.永木→海部 10.山下 11.吉原 12.土肥 13.河浪 14.峰松→永木 15.峰

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激戦区茨城で花園出場5回を誇る清真学園を率いるは、僚友渡辺 聡監督
である。自由奔放な展開ラグビーを身上とする。

試合開始早々のキックオフの球処理から後手に回り、その後の試合展開に大きく
影響を及ぼした。如何に立ち上がりのワンプレーが大事なものであるのかを
再認識する絶好の機会と捉えたい。キックオフの微妙なプレーで一瞬受けて
しまい、連続攻撃を許してしまった。その後猛反撃に転じ、幾度も敵陣に
迫るが決定打を放つことができない。逆に清真は高校代表FB中濱を基点に
展開を仕掛けてくる。結局その後3トライを追加され屈辱の無得点試合と
なった。

2本目も同様の展開となった。セットプレー、密集戦ともに互角の戦いを
挑むのであるが、いま一歩で最終ラインを切ることができない。決定力不足
と云えばそれまでであろう。

【×清真学園(茨城)1本目 0−28〔4T4G〕 R.桑原氏(関東)】

1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.森岡 7.西川 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

【×清真学園(茨城)2本目 0−21〔3T3G〕 R.和田氏(茨城)】
1.福山 2.松川貴志 3.木下 4.下山 5.小原 6.平田 7.久保田 8.河内
9.海部 10.山下 11.西山 12.土肥 13.峰 14.吉原 15.河浪

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広島県の高校ラグビーは戦前から戦後にかけ、一貫して県広島工がその中心的
役割を果たしてきたと云えよう。花園出場28回は堂々歴代12位にランクされる。
その中で新興校である安芸南を率いるは、これまた僚友谷本 一監督である。
母校との一騎打ちの様相を呈しているが、必ずや情熱が母校を打ち破り、晴れて
花園へ出場を果たすであろうと期待している。これまで出場4回を数えながら、
未だ勝星に恵まれない。悲願の花園1勝を目指して汗にまみれる毎日である。

開始早々のWTB小野の快速が目を覚ます。しかし、清真学園との試合の後遺症か、
なかなか追加得点に至らない。逆に中盤過ぎから安芸南の猛反撃を受ける。
21分にはモールからの波状攻撃で1トライを返され同点を許す。このまま同点
で終了かという26分、密集からNo8向井が鮮やかに抜け出し熱戦に終止符を
打った。

2本目および1年生中心メンバーの試合は終始密集戦を支配。得点する機会をも
与えず完勝した。

【×安芸南(広島)1本目 14〔2T2G〕−7〔1T1G〕R.中園氏(関東)】
【徳永2G、小野1T、向井1T】
1.木村 2.中村 3.三谷→福山 4.高木 5.松川太郎 6.土居 7.白田 8.向井
9.今村 10.坂野 11.川口 12.竹本 13.木原 14.小野 15.徳永

【×安芸南(広島)2本目 10〔2T〕−0 R.和田氏(茨城)】
【吉原1T、山下1T】
1.木戸 2.浜口 3.堤 4.峰松 5.小原 6.平田 7.松川貴志 8.久保田
9.永木 10.山下 11.峰 12.土肥 13.西 14.吉原 15.河浪

【×安芸南(広島) 1年生中心 17〔3T1G〕−0R.久保田氏(九州)】
【堤1T、峰1T、土肥1T、山下1G】
1.木下 2.浜口 3.堤 4.木戸 5.峰松 6.下山7.久保田 8.河内
9.海部 10.山下 11.西山 12.土肥 13.西 14.吉原 15.峰

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【熱烈応援隊】

吉田父、向井父、高木父、森岡父、木村父母姉、岡崎英道氏、
青井(22回生)、大野(25回生)、吉田(28回生)、田端(26回生)、
浦田(31回生)、神辺(32回生)、青井夫人、田端夫人

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《本日の日間MVP》

徳永 誠(2年) 賞 日本代表練習用ウォームシャツ

《國學院久我山戦で勝負を決定づける3トライを挙げるなど、チームの
勝利に大きく貢献した。》

4日目 8/11

午前  向上と合同練習 / 午後  ×正智深谷

午前中は神奈川県の向上高校と合同練習を行いました。基本プレーのパスやコンタクトを中心に行い、FW、BK別の練習後に軽いゲーム形式の立体平面の練習を行いました。向上高校はすばらしい展開力を武器に北高陣内に鋭く攻め入っていました。

午後は春の全国高校選抜大会チャンピオンの正智深谷高校(埼玉)と試合を行います。(12:42)

試合が終わりました。正智深谷に勝利!!34−22で振り切りました。トンガ人留学生を擁する強力FWを北高FWが圧倒、ラインアウトからの約15mのモールを押し込んだ先制トライを皮切りに3連続トライ。その後も敵の僅かな隙を突き着実にトライを重ね、最後はターンオーバーからSO坂野が突破、徳永に渡り左隅にトライ。そのままノーサイド、見事な勝利でした。強力FWに対して徹底して足元に飛び込んだタックル、それが勝利を呼び寄せたものだと思います。まだまだ合宿は前半です。これからも強豪が待っています。あまり今日の勝利に浮かれないようにして、明日からもいい試合をできるように頑張りましょう!!(17:54)

本文/緒方庸介
写真/緒方庸介・三谷浩輝





三谷                                    



2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP C

《第4日目》 8月11日(月)

---菅平に激震走る 久我山に続き春の全国選抜覇者”北”の軍門に下る---

花園出場7回にして、準優勝、ベスト4がそれぞれ1回食い込むなど、一気に
全国の強豪校の仲間入りを果たした埼工大深谷は、この4月正智深谷と校名を
改めた。森喜男前監督から後任を託された坂本 満監督(大東文化大卒・三洋電機)
が指揮を執る。奇しくも小生と同級であり、交流戦で対戦した思い出がある。
國學院久我山の主将として全国制覇に貢献した好漢斉藤 耕(同志社大卒)がコーチ
として支える。苦学の末、教職課程を修了した努力家である。4月、熊谷での全国
選抜大会では、トンガからの留学生を軸に他を寄せ付けず、圧倒的な優勝を飾った
ことは記憶に新しい。本番花園でもダントツの優勝候補としての呼び声が高い。

前日久我山を圧倒した長崎北と春の選抜覇者正智深谷の対戦カードということで、
会場のエーデルホテル#4グランドには大勢の観衆が詰め掛ける。試合開始直後
大観衆がどよめく。3分に敵陣深く攻め入ったFW陣はラインアウトからのモール
を押し込み先制のトライ。正智深谷サイドでは何が起こったのか理解できず、唖然と
する光景が印象的だ。さらに10分、LO高木がラックサイドを見事に突きトライ。
14分にはCTB竹本が深谷守備陣を鋭く切り裂く。深谷はNo8VIVILI IONGIを軸に
波状攻撃を仕掛けてくる。16分には中央突破からトライを許す。さらに直後の
キックオフからの展開を防ぎことができずに連続トライを喫する。落ち着きを取り
戻した長崎北はCTB竹本の好タックルからチャンスを広げ、23分にはSO坂野が
右隅に飛び込んで突き放しにかかる。深谷も前半終了間際に総攻撃を開始、No8
VIVILI IONGIをはじめとするFWパワーが炸裂し追いすがる。前半終了して
22−17。1本勝負の好勝負の様相を呈してきた。

サイドが替わった後半、深谷ベンチは新たにトンガパワーを注入する。開始早々の
1分にあっさりトライを奪う。あっさりと同点に追い付いた深谷ベンチは余裕の
表情だ。しかしここからが北高の真骨頂だ。4分にはターンオーバーからLO高木が
ポスト直下に飛び込む。そこからは一進一退の激しい攻防が続くが両軍の好防御
より得点がなかなか動かない。28分こぼれ球を果敢に左オープンに展開、最後は
WTB徳永が走り切り左隅に飛び込み熱戦に終止符を打つ。直後歓喜のノーサイドの
笛を聴く。

勝因は徹底したNo8VIVILI IONGIへのマークが功を奏したのであろう。一人目が
足首をロック、ビクともしない。二人目が腰へ、まだ倒れない。そして止めの
三人目が胸に入って突進を食い止めた。はじめのうちは振りほどいてでも前進を
図ろうとしていたが、そのうち、あまりの執拗なタックルに閉口してパスを放ち
始めたことで相手の攻撃リズムが崩壊していったようだ。またこの試合での反則数
はわずか4。クリーンラグビーをモットーとする我軍にとっては何よりも
素晴らしい勲章に等しい栄誉なことである。

先立って行われた2本目の試合では健闘はするものの、FWに2人のトンガ留学生を
擁するパワーの前に沈黙。得点を挙げるまでには至らなかった。前半6トライを
連続して奪われ、気力を奮い立たせて後半に突入する。後半は前半とうって変わり、
好タックルを連発、攻めても敵陣深くまで攻め入るが最後の一線だけはとうとう
越えることができなかった。得点こそ挙げることは叶わなかったが、後半を2トライ
のみに抑えたことは大いに評価できるだろう。圧倒的な体格のハンディがあろうが、
スキルに雲泥の差があろうが、勇気あるタックルこそが全てに通用するということだ。
小さな体躯に漲る勇気。これこそが日本ラグビーの真髄であり、列強に立ち向かう
ための生命線であろうと信じる。

【×正智深谷(埼玉)1本目 34〔6T2G〕−22(4T1G) R.二見健太郎氏(関東)】

前半 22〔4T1G〕−17〔3T1G〕【モール1T,高木1T,竹本1T,坂野1T,吉田1G】
1.木村 2.中村 3.福山 4.高木 5.松川太郎 6.白田 7.西川 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

後半 12〔2T1G〕−5〔1T〕【徳永1T,高木1T,吉田1G】
1.木村 2.高木→中村 3.福山→高木 4.白田 5.松川太郎 6.土居 7.森岡 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

【×正智深谷高校(埼玉) 2本目 0−50〔8T5G〕】

前半0−36〔6T2G〕
1.木戸 2.松川貴志 3.堤 4.下山 5.小原 6.平田 7.久保田 8.河内
9.永木 10.山下 11.西山 12.峰 13.河浪 14.吉原 15.川口

後半0−14〔2T2G〕
1.松川貴志 2.浜口 3.木下 4.峰松 5.小原 6.平田 7.久保田 8.河内
9.海部 10.山下 11.土肥 12.西 13.峰 14.吉原 15.川口
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【熱烈応援隊】

大野(25回生)、吉田父、向井父、高木父、森岡父、木村父母姉(午前中まで)、
山路父母弟(午後から)

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《本日の日間MVP》

竹本政次郎(3年) 賞 日本代表ハーフパンツ

《トンガ勢も真っ青だ。No8ヴィヴィリ イオンギ君にかち上げタックルを連発で
かます。さすがの大将もビビリまくりだ。》

5日目 8/12

午前 ×盛岡工業 / 午後 休養日

おはようございます。今日はあいにくの雨ですが、東北の強豪、盛岡工業と試合です。昨日正智深谷に競り勝ち勢いに乗る北高はどのような試合を見せてくれるのでしょうか。きっといい試合をしてくれると期待しています!!
お昼ごろには試合結果と写真を更新できると思います。また、今日の午後は休養日です。戦いに疲れた体を休める人、ラグビーショップに買い物に出かける人、たまっている課題をこなす人など様々でしょうが、写真を交えてレポートしようと思います。

試合が終わりました。一本目7−38、二本目0−24でした。昨日正智深谷に勝利したものの、今日は完全にゲームを支配され大敗してしまいました。選手たちは午後からのオフの時間を少し割いて今日の試合の問題点の修正のために練習するようです。

今日の試合で不安に思った事を修正するためか、選手達は自主的にホテルニューダボス横のグランドに集合、今日の試合で散々だったキック処理などを練習していました。また、タックル練習に励む1・2年生もいました。盛岡工業戦で受けた悔しさをハンドダミーによくぶつけていました。この努力はきっと明日からの試合で報われるでしょう!敵味方共に度肝を抜かれるようなビッグタックルを期待せずにはいられません。

本文・写真/緒方庸介









2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP D

《第5日目》 8月12日(火)

--ひたむき盛岡工のFWパワーが炸裂 目を覚ませ我々が挑戦者ではなかったのか-

盛岡工は花園出場28回を誇る東北の雄である。そのうち優勝が2回、準優勝が
2回、ベスト4も2回を数え、勝利数44は堂々歴代9位にランクされる。小生
がラグビーに出会った高校1年の正月、強力スクラムで全国を制覇されたことが
記憶に新しい。北の鉄人”新日鉄釜石”の全盛期を主力選手として支えた小笠原
常雄監督が母校復活へと情熱のすべてを傾ける。

菅平に入ってからというもの、天下の國學院久我山に続き春の全国選抜覇者
正智深谷を撃破し、本来挑戦者であるべきチームが事の本質をやや見失い、
自信過剰とも写る長崎北、岩手県では他を寄せ付けず圧倒するも、東北大会では
なかなか本来の実力を発揮できず、春の選抜大会の出場を逸し、さらに6月の
大会でも仙台育英によもやの苦杯をなめるなど危機感が漂い、この菅平に懸ける
盛岡工。この両チームの気迫の差が試合に如実に現れたようだ。

重量FWに長身ロックを擁する盛岡工は開始早々から強力FW陣を楯に長崎北陣に
殺到する。とにかくモールまたモール。妥協はない。じわじわと前進してくる。
我が軍も低いタックルで応戦するが、サイド攻撃へのタックルがすべてコラプシング
と判定され苦戦を免れない。前半15分と18分にモールを押し込まれてトライを
許す。前半を終わって0−14まだまだ反撃可能な得点差と信じる。

後半が開始される。右肩を負傷しているPR三谷に替えて福山を投入する。スクラム
をはじめとするセットプレーの安定がすべてだ。後半の盛岡工も前半同様にモール
を基点に前進してくる。妥協は一切ない。この対戦にかける意気込みを感じる。
立て続けに4トライを献上する。あわせて守護神FB吉田が頭部を強打して退場、
チームに焦燥感が漂い始める。このままでは終われない長崎北は後半から投入した
WTB河浪が力走して敵陣に迫る。密集戦から最後はNo8向井が中央に飛び込み一矢
を報いる。屈辱の零封負けだけは食い止めた。主将退場を受けて、チームを鼓舞
する向井副将。厳しい展開の中での孤軍奮闘に野武士の風格を見る。

そしてノーサイド。胸を張ってこの合宿を打ち上げる盛岡工、よもやの完敗に
打ちひしがれ言葉もない長崎北。ほどなく長崎北は落ち着きを取り戻し、明日への
対策を始める。明日は天下の天理戦だ。今日のゲームでは到底相手にもならない
だろうが、何か方策は見つかるはずだ。午後からは待ちに待った休養日である。
ショッピングを楽しんだり、試合を観戦したりと各自が思い思いに過ごす。

昼食が済んでゆっくりくつろいでいると、隣接の練習場からなにやら怒声が聞こ
えるではないか。1・2年生が自主的にオフを返上して練習を始めていた。
コンタクトプレーにふがいなさを感じたのか、一心不乱にコンタクトバッグに
ぶつかって行く。HO浜口はヘッドコーチとともに100本のフッキングの特訓だ。
広報担当の庸介もタックルバッグを持って後輩たちの当たりを受ける。

小生のオフは残念ながら返上せざるを得なかった。FL白田が手の甲を負傷、
菅平高原クリニックで受診させる。PR木下の顔面にヘルペスらしき発疹が発生。
そこには治療用の点滴がなく真田町クリニックで治療した。点滴に3時間ほど
かかるため、いったん菅平に戻り時間を見計らって迎えに行った。木下とは初めて
2人きりで話したが、話してみれば理解力に優れ、事の判断も適切であるのに、
なぜかグランドでは別人のように振舞う木下選手である。

【×盛岡工業(岩手)1本目 7〔1T1G〕−38〔6T4G〕 R.皿山氏(関東)】

前半 0−14〔2T2G〕
1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.白田→森岡 7.土居 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

後半 7〔1T1G〕−24〔4T2G〕【向井1T,徳永1G】
1.木村 2.中村 3.福山 4.白田 5.松川太郎 6.西川 7.森岡 8.向井 9.今村
10.坂野 11.徳永→川口 12.竹本 13.木原 14.小野→河浪 15.吉田→徳永

【×盛岡工業 2本目 0−24〔4T2G〕 R.斉藤氏(関東)】

前半0−10〔2T〕
1.木戸 2.松川貴志 3.堤 4.下山 5.峰松 6.平田 7.小原 8.久保田
9.海部 10.山下 11.西山 12.河浪 13.土肥 14.吉原 15.峰

後半0−14〔2T2G〕
1.松川貴志 2.浜口 3.堤 4.下山 5.峰松 6.久保田 7.小原 8.平田
9.永木 10.山下 11.西 12.川口 13.土肥 14.吉原 15.峰

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【熱烈応援隊】

大野(25回生)、吉田父、向井父、高木父、森岡父、山路父母弟、木戸父

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《本日の日間MVP》

河浪佑輔(2年) 賞 日本代表短パン

《突然のウイルス感染による直前1週間の入院から復帰。へろへろに
なりながらも、1本目唯一のトライに結びつく好走を見せた》

6日目 8/13

午前 ×天理 / 午後 ×釜石南

今日は午前中天理と試合を行いました。二本目はまさに完敗でした。気迫せまる天理の前にディフェンスラインが崩壊、13トライを許し0−79と大敗しました。午後の釜石南戦でどこまで午前中の課題を克服できるかが気になります。試合後FW、BK別に話し合いをしていました。ぜひともファイトを見せてもらいたいです。

一本目は前半早々に先制を許すもその後逆点、追いつかれ10−10で前半を終了しましたが、後半はほぼ全ての時間帯でボールを天理サイドで支配し、2トライを追加、22−10で振り切りました。

午後は岩手の釜石南と対戦しました。二本目は試合開始直後から先制攻撃を仕掛け、WTB吉原のトライで先制、その後も圧倒し、36−5で勝利を納めました。

一本目は計8トライを浴びせて50−12で勝利を納めました。

本文・写真/緒方庸介









2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP E

《第6日目》 8月13日(水)

--全国制覇6回を誇る古豪天理を後半突き放す。The best match of the camp.--


天理高校は全国大会出場55回を数え、その偉業は秋田工の58回に肉薄する。
全国を純白のジャージが制覇すること6度。80年の歴史で積み重ねた89勝も
堂々歴代2位にランクされる名門校である。如何に時が流れ、時代が変わろうとも
天理スピリットは不滅だ。真摯なラグビーの原点が親里にある。悠久の時を経て
構築された天理のラグビーは、選手が絶え間なく入れ替わり、時折指導者陣が交替
しても永久に普遍なのである。この菅平で最も対戦を果たしたいチームが天理だ。
全部員の動きと共にチームとしての流れにも注目したい。決して華やかなラグビー
とは云えないが、全員が心を一つにして唯一の目標に邁進されていくという、その
心意気と生き様を学びたい。一朝一夕に事が成せることではないが、永遠の目標、
さらには究極のラグビー道として追求していきたい。

前夜に長崎を発ち、陸路1200Kmを走破してきた熱烈応援本隊が到着した。かなり
お疲れのようだが皆さん元気だ。俄然賑やかになるベンチ周辺である。樫山トレーナー
も合流した。これまでは何とかヘッドコーチとコーチによる根性テーピングで試合
を果たしてきたが、やっと科学的なテーピング処方を受けることができるので選手
も一安心だ。タマちゃん(寺田)も心待ちにしていた一人だ。トレーナーによる
テーピングを条件に試合出場へのゴーサインが出た。田中克己前監督と談笑する。
これまで菅平では一貫してテント生活を送り、俗世間とはかけ離れた生活を送られて
いたが、思うところあり、今年度より野に下られたご様子。お元気で何よりである。

試合開始早々から目まぐるしく陣地が入れ替わり、好勝負の様相を呈する。一瞬の
隙をついた天理は長崎北陣に殺到するとワンチャンスをものにする。4分、ライン
アウトからモールを押し込まれ、サイドをいとも簡単に破られた。すぐさま反撃
に転じる我が軍である。CTB木原の好走でラインの裏に出る。球をよくつなぎ、
最後は長いリーチを生かしてFB吉田が右隅に押さえた。さらに18分、再び敵陣
に深く攻め入ると、相手のタッチキックをチャージダウン、こぼれ球をLO松川太郎
が押さえて逆転に成功する。天理もすぐさま反撃を開始する。22分には鮮やかな
ライン攻撃から裏に出ると、WTB11が俊足を飛ばしてゴールラインを駆け抜ける。
前半終了して10−10の同点。勝負は後半に持ち越された。

サイドが替わった後半開始早々、鮮やかな先制攻撃を仕掛ける。ラックの連取から
左オープンに展開すると、そこには天理防御陣の姿はない。HOの選手が必死に追走
するが及ばず、CTB竹本が豪快に走りきる。最初で最後かも知れない政次郎の独走
トライであった。その後も一貫して敵陣で試合を進め、優位に展開する。15分、
連続攻撃でぽっかり穴が開いた間隙をSO坂野が見事に衝き、ポール直下にトライ。
FB吉田のコンバージョンも決まって突き放しにかかる。

天理も凄まじい気迫で全身全霊をかけて襲ってくる。しかし、全員が低く、強烈な
ヒットで相手の前進を阻止する。ラグビーの真髄はタックルにある。タックルこそ
がラグビー、ラグビーの華である。コーチ陣が手塩にかけて育成してきた組織防御
が開花した。今シーズンを戦っていく中での指針となりうる試合であるだろう。
この菅平での最高の試合であったと信じる。

1本目に先立って行われた2本目の試合は、凄まじい天理のパワーを浴びることと
なった。誰もが必死だ。首脳陣に猛烈にアピールすべく、全力で立ち向かってくる。
残念ながら我が軍には、それを跳ね返すだけの力量がなかったようだ。ラグビーの
生命線である、接点での攻防がすべてであった。13トライを浴びて完敗だ。

×天理(奈良)1本目 22〔4T1G〕−10〔2T〕 R.藤村/西沢氏(関東)

前半 10〔2T〕−10〔2T〕【吉田1T、松川太郎1T】
1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.森岡 7.西川 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.河浪 15.吉田

後半 12〔2T1G〕−0【竹本1T、坂野1T、吉田1G】
1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.土居 7.西川 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

×天理(奈良)2本目 0−79〔13T7G〕 R.増田/新谷氏(関東)

前半 0−48〔8T4G〕
1.木戸 2.松川貴志 3.堤 4.下山 5.峰松 6.久保田 7.小原 8.平田
9.海部 10.山下 11.西山 12.川口 13.土肥 14.吉原 15.峰

後半 0−31〔5T3G〕
1.木戸 2.浜口 3.堤 4.下山 5.松川貴志 6.久保田 7.小原 8.平田
9.永木 10.山下 11.土肥 12.川口 13.西 14.吉原 15.峰

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かつて北の鉄人と呼ばれ、強豪の名を欲しいままにした新日鉄釜石ラグビー部
の栄光を地元の栄誉と誇りに思い、復活を信じて健気に花園を目指す高校生たち
がいる。岡島裕之監督率いる釜石南高等学校。全国区の強豪盛岡工が大きな壁と
なって立ちはだかるが、情熱と気迫で花園への道を切り拓かんと師弟同行、共に
汗して夢を目指す。母校愛に燃え、持てるすべての情熱を傾ける岡島監督の弥栄
をはるか長崎より祈念している。

1本目、2本目ともに試合開始早々から敵陣に殺到すると、次々とトライを
重ねる。釜石南も後半に入ってから反撃に転じるが、時すでに遅しの様相。
勝負を覆すまでの得点を挙げるには至らなかった。場面場面では十分な攻撃力を
有し、さらには組織防御もよく機能しているのだから、早い時点でもっと果敢に
攻撃を仕掛け、終始一貫して攻撃的防御を心がけられると、試合展開が大きく
変わっていくだろうと期待する。盛岡工も所詮同じ高校生。やってやれないこと
はない。小さな身体に漲る勇気、これこそがラグビー、ラグビーの華。

×釜石南(岩手)1本目 50〔8T5G〕−12〔2T1G〕 R.吉浦氏(日本)

前半 31〔5T3G〕−0【竹本1T、小野1T、木村2T、今村1T、徳永3G】
1.木村 2.森岡 3.福山 4.中村 5.松川太郎 6.土居 7.西川 8.高木
9.今村 10.坂野 11.河浪 12.竹本 13.木原 14.小野 15.徳永

後半 19〔3T2G〕−12〔2T1G〕【坂野1T、徳永1T2G、河浪1T】
1.松川貴志 2.森岡 3.松川太郎 4.小原 5.下山 6.久保田 7.土居 8.高木
9.今村 10.山下 11.河浪 12.坂野 13.木原 14.川口 15.徳永

×釜石南(岩手)2本目 36〔6T3G〕−5〔1T〕 R.久保田氏(九州)

前半 31〔5T3G〕−0【吉原1T、徳永1T3G、峰1T、河内1T、川口1T】
1.木戸 2.浜口 3.堤 4.下山 5.松川貴志 6.久保田 7.小原 8.河内
9.川口 10.山下 11.西山 12.徳永 13.土肥 14.吉原 15.峰

後半 5〔1T〕−5〔1T〕【久保田】
1.寺田 2.浜口 3.堤 4.下山 5.木戸 6.久保田 7.松川貴志 8.小原
9.川口 10.山下 11.峰松 12.西川 13.土肥 14.吉原 15.峰

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【熱烈応援隊】

大野(25回生)、吉田父母、向井父母、木戸父、中村父母妹、海部父、
久保田母弟、白田母姉、河浪父母、永木父母、木原父、山路父母弟

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《本日の日間MVP》

浜口義人(1年) 賞 サントリーサンゴリアスTシャツ
《昨日のオフを返上してフッキングの練習に励み、今日の試合で成果を
発揮した。釜石南戦で意欲的な突進を随所に見せた。》

木村亮太(3年) 賞 日本代表公式遠征バッグ(カンタベリー)
《プロップ1番としてスクラムの安定に貢献し、さらに、釜石南戦では
2トライを挙げる活躍を見せた。》

7日目 8/14

午前 調整練習 / 午後 ×仙台育英

今日は朝から雨が降っています。長崎の雨と違って菅平の雨はとても冷たく、身を刺すような鋭さを持っています。サンホテルGで調整練習の予定でしたが、この天候だと体調を崩す人が出る事が予想されるため、午前中は室内でストレッチング&トレーニングに変更されました。午後は東北チャンピオン仙台育英に挑みます。トンガの次はNZです。好タックルを期待します。(8:43)

ホテルのロビーで室内トレが行われました。最初は久保田コーチと樫山トレーナーのストレッチで、二人組で下半身を中心にストレッチングが行われました。その後トレーニングに移り、腕立て、腹筋、スクワットが行われ、選手達は悲鳴をあげていました。11時に早めの昼食を取り、仙台育英との試合に臨みます。13時にホテルを出発する予定です。(11:33)

試合が終わりました。一本目、二本目共に敗れはしましたが、試合を最後まで諦めることなく一矢報いようとする姿勢が全員に表れていました。二本目は本当に惜しかった。これで二本目は菅平合宿の全ての試合日程を終了しました。

本文/緒方庸介
写真/緒方広道







2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP F

《第7日目》 8月14日(木)

--仙台育英の凄まじいFWパワーに脱帽するもモール防御に一筋の光明を見る--

東北と云えば真っ先に思い浮かべるのが王者秋田工であろう。しかし近年の
東北の勢力地図に異変が見られる。仙台育英の台頭が目覚ましい。全国大会
出場8回は古豪石巻工に並んだ。しかも、その中で2年連続の準決勝進出を
果たしている。NZからの留学生を軸に悲願の全国制覇を目論んでいる。積極的
な選手補強や、王国NZからの留学生の受け入れなどで飛躍的に力を伸ばし、
現在に至る。現在、多くの種目での外国人留学生の存在は、高校スポーツの
在り方や事の本質を巡って議論になることも少なからず発生しているが、いくら
強力な外国人選手を擁しても、いとも簡単に全国制覇が叶うものではあるまい。
仙台育英の2年連続の4強や正智深谷の選抜優勝は最大限うまく機能した結果
であろう。むしろ、トンガや王国NZで幼少時よりラグビーに親しんだ子ども
たちが如何に日本のラグビーに順応していくのか、日本独自のラグビー理論を
理解させることができるのか、今後の日本ラグビー発展のための一つのテスト
パターンとして、受け止めるという姿勢も必要なのかも知れない。

前日から夜通し振り続ける雨がますます激しさを増してくる。今日はお盆の14日。
長崎はまだまだ残暑厳しいのであろう。ここ菅平では秋を通り越して冬の様相だ。
この日の最高気温11℃。長崎では11月中旬の気候か。

仙台育英はPRに高校代表畠山主将を擁し、6月の東北大会も圧倒的な力で優勝
を果たした。さらに要所要所に王国NZからの留学生を配し、花園を虎視眈々と
狙う不気味な存在である。

芝とは云え、ほぼ全面に水が浮くグランドコンディションは軽量チームに辛い。
氷雨で手が悴み、ボールコントロールが思いのままにならない歯がゆさがある。
仙台育英は戦術を徹底してきた。キック攻撃から敵陣に入ると、後は自慢の強力
FWがモールを基点にして前進する。雨中の戦いを熟知したかのような徹底した
攻撃だ。前半開始早々から自陣を背にする戦いを強要される。一人ひとりが勇気
あるタックルで前進を阻み、反撃に転じるが思うようには球は前に進まない。
10分、執拗なモール攻撃から一転、サイドを突いて来る。一瞬の隙間を衝かれ
トライを許す。その後、敵陣に深く攻め込み、得点のチャンスを迎えたが、
仙台育英の必死の組織防御を切り崩せない。そこからは一進一退を繰り返すが、
双方ともに決め手を欠き前半を終了する。0−5とわずか1本差であるが、セット
プレーがかなり苦しい。冷たく降りしきる雨もさらにその勢いを増して、球の
コントロールもままならない。

勝負の後半が始まった。セットプレーの劣勢がボールコントロールに大きく影響
を与え始めた。わずかなミスが生じ、そこに付け入らせる隙間を与えてしまった。
11分、16分にモールを押し込まれ、23分には勝負をかけたパスをインター
セプトされ万策尽き果てたかに見えたが…。選手たちは満足感に溢れているでは
ないか。これが敗者の表情なのだろうか。

試合は0本−4本の完敗だ。セットプレーを崩されての後退、さらには得意の
オープン攻撃を完全に封じられての零敗だ。しかしこの試合は前日の天理戦に
匹敵するような好タックルが随所に見られた。おそらく全国有数の強力FWで
あるだろう仙台育英の超高校級FWに対して果敢にタックルを挑み、そう安々
とはゴールを割らせなかった自信が強烈に残った。敗戦の中から自らの進むべき
道を前向きに模索し、明日への希望が大きく広げる一戦であった。

モールデフェンスに一筋の大きな光明を見る。久我山を撃破し正智深谷、天理に
競り勝ちかすかな自信をつけた我が軍であるが、それ以上に今日の一戦が
もたらした自信はかけがえもなく大きなものであり、今シーズンの戦いに明るい
展望を示したものと信じる。

1本目に先立ち行われた2本目の試合も、1本目同様に厳しい戦いを強いられたが
PR松川貴志やWTB吉原宗一郎の気迫のタックルで応戦した。得点を挙げるまでには
至らなかったが、今後の成長が大いに嘱望される立派な戦いぶりであった。

【×仙台育英(宮城)1本目0−20〔4T〕 R.〆野 泰士氏(九州)】

前半 0−5〔1T〕
1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.土居 7.白田 8.向井
9.今村 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.小野 15.吉田

後半 0−15〔3T〕
1.木村 2.中村 3.三谷 4.高木 5.松川太郎 6.森岡→西川 7.白田 8.向井
9.今村→永木 10.坂野 11.徳永 12.竹本 13.木原 14.河浪 15.吉田

【×仙台育英(宮城)2本目  0−38〔6T4G〕R.菅田氏(宮城)】

前半 0−17〔3T1G〕
1.寺田 2.浜口 3.堤 4.下山 5.木戸 6.松川貴志 7.小原 8.久保田
9.海部 10.山下 11.西 12.川口 13.土肥 14.吉原 15.峰

後半 0−21〔3T3G〕
1.木戸 2.松川貴志 3.福山 4.下山 5.木戸 6.久保田 7.小原 8.河内
9.永木 10.山下 11.西山 12.川口 13.土肥 14.吉原 15.峰

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【熱烈応援隊】

大野(25回生)、吉田父母、向井父母、木戸父、中村父母妹、海部父、
久保田母弟、白田母姉、河浪父母、永木父母、木原父

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《本日の日間MVP》

吉原宗一郎(1年) 賞 日本代表短パン
《スピード豊かな走りと果敢なタックルが光った。》

松川貴志(2年) 賞 日本代表短パン
《厳しい試合の中でも、激しいタックルを連発してチームを鼓舞した》

8日目 8/15

午前 ×全新潟高校 / 午後 下山

ぎりぎりまで調整を続けて来ましたが、悪天候によるグランド不良で試合中止が決まりました。午前中は10時より各賞の表彰式が行われます。MVPを始め復活賞、久保田賞、中村賞、樫山賞、庸介賞・・・と盛りだくさんの内容です。その後11時に菅平を出発、20時発のフェリーに乗り込みます。長崎の御父兄方が心配なさらないように現在地を随時報告して行きます。

表彰式は無事行われました。表彰者は歳時記をご覧ください。

今は岐阜県瑞浪市に止まっています。突然左後輪の内側のタイヤがバーストしました。もうすぐ修理は終了し、走り出せる予定です。20時大阪南港発のフェリーにはおそらく間に合う予定です。(14:58)

先ほど出発しました。およそ1時間で修理は完了しました。長崎でご心配の方々もどうぞ安心してください。

バスは奈良県奈良市に差し掛かりました。奈良市には北高が花園に出場した際に宿泊したホテル美松があります。今年もぜひ来たいものです。(18:24)

大阪南港に到着しました。これからフェリーに乗り込みます。一時はまた陸路かと心配されましたが、何とか間に合いました。これから楽しい船の旅です。(19:03)

本文・写真/緒方庸介







2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP G

《第8日目》 8月15日(金)

--全新潟戦は大雨のため止む無く中止 終了/表彰式を終え下山を開始する--

前日に全新潟高校選抜の樋口監督と会い、翌日早朝に対戦の有無を決定する
ことで意見の一致を見た。雨はひと時も止まず、朝まで降り続けた。せっかく
組んだ対戦であったが中止せざるを得なかった。前日の試合でできなかった
ことをきっちり仕上げて下山する予定であったが、天候には逆らえない。
父母の会熱烈応援隊のもその旨を伝え、了承していただいた。

朝から荷物の積み込みを完了し、9:00に選手団、熱烈応援隊がホテル内の
コンベンションホールで一堂に会した。監督、父母の会会長、ヘッドコーチ
、トレーナー、コーチ、広報担当らの総括あいさつの後、主将謝辞の後、
今合宿の表彰式に移った。吉田尚史、浦田修平をはじめ、応援のOB諸氏の
ご協力で全員が表彰の対象となった。

賞は最高位のMVP、主将栄誉賞、監督賞、父母の会賞、ヘッドコーチ賞、
岳博コーチ賞、樫山トレーナー賞、庸介賞、復活賞、忍耐賞、菅平高原賞など
様々である。日間MVPについてはすでに賞を渡しているので紹介をした。

MVPには向井副将が満場一致で推挙された。常にFWの先頭に立ち続け、
チームを鼓舞し続けたことが大きく評価された。

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【表彰者一覧】

●MVP 向井友教

●主将栄誉賞 吉田克也

●日間MVP 河内将幸 徳永 誠 竹本政次郎 河浪佑輔 木村亮太 浜口義人
吉原宗一郎 松川貴志

●特別賞 大野美穂

●監督賞 山路麻祐 有川 慧 片山明子 宮崎奈保子 澤村香桜里

●大野美穂賞 山路麻祐 有川 慧 片山明子 宮崎奈保子 澤村香桜里

●父母の会賞 山路麻祐 有川 慧 片山明子 宮崎奈保子 澤村香桜里

●ヘッドコーチ賞 西川征寿 中村圭吾

●岳博コーチ賞 木原幸一 坂野 歩 川口貴之

●樫山トレーナー賞 下山恭平 峰松 崇

●庸介賞 森岡亮太 久保田英斗 小原草平

●復活賞 小野友樹 木戸大志 寺田真応美 山下 隼

●忍耐賞 平田拓也

●菅平高原賞 三谷浩輝 福山 昂 白田大都 永木亮太 今村太郎 松川太郎
峰 貴之、土肥悠帆、土居暢二郎、西山弘晃、木下新悟 高木貴裕、海部 静
西 泰裕、堤 竜太郎

賞品を提供していただいた方々、及びご芳志をお寄せいただきました皆様方に
厚く御礼を申し上げます。

9日目 8/16

午前8時についに九州上陸、おなじみの九州道を進んでいます。これから古賀SAで朝食をとります。長崎への到着時刻は11:30を予定しています。

到着予定の変更です。11:4512:00頃になります。

12時ちょうどに無事全員到着しました。監督、コーチ、広報担当、吉田、向井の挨拶のあと、選手、コーチ、父兄全員で記念撮影をしました。そのあと解散しました。

本文・写真/緒方庸介




 

2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP H

《第9日目》 8月15日(金)−16日(土)

--標高1300mからの下山開始 バーストをも皆の英知と適切な処理で切り抜ける--

終了/表彰式を終えた。初めての試みであったが、合宿の節目としての終了式
も良かったし、表彰式も決意を新たにする意味でも有意義なことであった。
また、熱烈応援隊の皆様も一緒に参加していただいた。

予定通り全新潟との対戦がなされていたら、到底このようなセレモニーは開催
不可能であったし、11:00に下山を開始することもできなかっただろう。やはり
最終日は試合を入れるべきではないことを再確認した。

早めの昼食を摂り、予定の11:00に下山を開始する。そのとき、ホテルやまびこ
に到着した団体の中に市村和俊(35回生・関東学院大)と小林史和(36回生・同)
の姿が。バスは停止して二人を招き入れる。「これからのシーズンを大事にして、
ぜひ花園へと出場していただきたい」との激励を差し向ける。

登ってきたつづら坂を駆け下り、バスは須坂長野東ICから上信越道に乗る。車は
スムーズに流れ、懸念していた岡谷JCT付近の渋滞もない。長野自動車道に別れを
告げ中央道を快調に進む。永木車、河浪車、海部車、木原車がバスに続く。

中津川を過ぎて15Kmほど過ぎたころである。左後輪内側が大音響と共にバースト
を起こす。バックミラーにタイヤの剥がれ落ちた破片が飛び去っていくのが確認
できた。”落ち着け!!落ち着くのだ。”と自らに言い聞かせる。ここで急ブレーキ
を踏んだら後続車両との大事故が発生する恐れがある。ハザードランプを点滅させ、
素早くシフトダウンすると、エンジンブレーキと排気ブレーキで徐々にスピードを
落としていった。

1kmほど走ると高速バス停があったので臨時駐車をして実況検分。後輪内側で
あったので、最悪の事態は免れたようだ。非常電話から道路公団指令所に緊急通報
する。スペアタイヤとの交換のためにレッカーサービスを依頼する。30分ほど
してからレッカーサービスが到着、手馴れた手つきでタイヤ交換をする。その時
緊張が走る。スペアタイヤに亀裂を発見したのだ。80km以下の徐行運転で大阪港
まで走る。さらに、左側に重量負担をかけぬよう、座席の調整を行った。

名門大洋フェリー大阪南港事務所、JTB長崎支店と密接に連絡をとりながら
大阪南港を目指した。いつも渋滞する関が原−米原付近がスムーズに流れたのが
幸いした。あと1時間出発が遅れていたら大変な事態になっていただろう。
瀬田東ICから京滋バイパスへ、京奈和道を経由して奈良市に入る。第2阪奈道に
乗ると大阪南港も目前だ。タイヤのご機嫌を損ねないように静かにやさしくに走る。
途中、東大阪市花園ラグビー場付近を通過する。このメンバーで12月に乗り込む
決意を新たにする。

19:00に大阪南港に到着する。乗船手続きのあと全員が無事乗船を完了する。ホッ
と一息をつく。20:00定刻に出航、一路北九州新門司港を目指す。最近就航した
新船であり快適な船旅だ。

翌朝08:00に新門司港に接岸する。中村圭吾は祖父の見舞いのためここで別れる。
古賀SAで朝食を摂り、皆が待つ長崎へとひた走る。うっかりすると軽く100km/hを
超えるので、静かにやさしく手なずけながら走行する。

11:45に無事北高に到着する。大勢の出迎えを受けて恐縮である。簡単な解散式
を執り行い、全員で記念写真に収まり、それぞれ家族が待つ家路を急ぐ。

12:30すぎにすべての荷物が降ろされ、さきほどまでの喧騒がうそのように静まり
かえった時エンジンの音が止む。思わずバスのボディーとタイヤに擦り寄り、
やさしく撫でる。よく頑張ってくれたなあ。物言わぬタイヤやエンジンに語り
かける。まもなくその役目を終えようとする6本の古タイヤの労を労う。(現在
すべてのタイヤが新品に替わり、古タイヤは練習道具〔タイヤ押し〕として練習
を見守っている)

往路、復路ともにいろんなことがあったが。見事に難問をクリアしていった。
さすが北高ラグビー部だ。皆の英知と適切な判断が事を正しい方向へと導いて
いった。無事に遠征を終えられた事を感謝したい。すべての関係者の方々に感謝を
しながら家路についた。


2003 SUGADAIRA SUMMER CAMP I

---ONE FOR ALL ALL FOR ONEの世界では無用であるが個人得点ランキング---

《トライの部》

@ 徳永 誠(2年・WTB/FB)---6
A 竹本 政次郎(3年・CTB)---4
A 小野 友樹(3年・WTB)---4
C 吉田 克也(3年・FB)---3
C 坂野 歩(2年・SO/CTB)---3
E 向井 友教(3年・No8)---2
E 木村 亮太(3年・PR/LO)---2
E 高木 貴裕(2年・LO/HO/PR/No8)---2
E 峰 貴之(2年・FB)---2
E 山下 隼(1年・SO)---2
E 吉原 宗一郎(1年・WTB)---2
K モール(1本目FW)---1
K 松川 太郎(2年・LO)---1
K 土肥 悠帆(2年・CTB)---1
K 河浪 佑輔(2年・WTB)---1
K 川口 貴之(2年・CTB/WTB/FB/SH/SO)---1
K 木原 幸一(2年・CTB)---1
K 河内 義紀(1年・No8/FL/LO)---1
K 久保田英斗(1年・FL/No8)---1

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《コンバージョンの部》

@ 吉田 克也(3年・FB)---10
@ 徳永 誠(2年・WTB/FB)---10
B 山下 隼(1年・SO)---4

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《総合得点の部》

@ 徳永 誠(2年・WTB/FB)---50(6T10G)
A 吉田 克也(3年・FB)---35(3T10G)
B 竹本 政次郎(3年・CTB)---20(4T)
B 小野 友樹(3年・WTB)---20(4T)
D 山下 隼(1年・SO)---18(2T4G)
E 坂野 歩(2年・SO/CTB)---15(3T)
F 向井 友教(3年・No8)---10(2T)
F 木村 亮太(3年・PR/LO)---10(2T)
F 高木 貴裕(2年・LO/HO/PR/No8)---10(2T)
F 吉原 宗一郎(1年・WTB)---10(2T)
F 峰 貴之(2年・FB)---10(2T)
K モール(1本目FW)---5(1T)
K 松川 太郎(2年・LO)---5(1T)
K 土肥 悠帆(2年・CTB)---5(1T)
K 河浪 佑輔(2年・WTB)---5(1T)
K 川口 貴之(2年・CTB/WTB/FB/SH/SO)---5(1T)
K 木原 幸一(2年・CTB)---5(1T)
K 河内 義紀(1年・No8/FL/LO)---5(1T)
K 久保田英斗(1年・FL/No8)---5(1T)