Photo-Diary from OGATA Hiromichi
2006.12.31 Sun.NAGASAKI KITA RUGBY 7th Challenge at HANAZONO
(11月20日) 第86回全国高校ラグビー長崎県大会決勝 ×長崎北陽台 観戦記
「乾杯 嗚呼 栄冠は君らの頭上に輝いた」

 厳しい長崎県大会を勝ち抜き あこがれの花園へ 満面の笑みがこぼれる

乾杯 嗚呼 栄冠は君らの頭上に輝いた


これから繰り広げられるであろう、精魂を込めたバトルを予期しているのだろうか。
戦いの場を清めるかのような昨日来の雨はあがったが、かきどまり競技場には
どんよりと重苦しい雰囲気が漂っている。唯1枚の聖地花園行きの切符を懸けた
決戦がいま始まろうとしているのだ。

永遠のライバルであり、好敵手である両校のいずれが長崎県代表として出場
しても、十二分に全国の列強たちと戦えることは衆目の認めるところであるが、
やはり代表は唯一つ。勝者は皆から賞賛が授けられ、胸を張りて堂々と全国の
大舞台に立ち、片や、敗者は静かにそのシーズンを終えるとともに、最上級生
たる3年生は高校ラグビーそのものに終止符が打たれる。いにしえの世から
伝わり、真剣勝負の定めとされる、何人も逃れることは許されない厳しい理で
あろう。

「ピー」。運命の午後1時過ぎ、SH住屋のキックオフにより楕円球が放たれる。
3年間のすべてを注ぎこんだ高校ラグビー、そのすべてが凝縮された60分の
死闘のゴングがいま打ち放たれたのだ。

序盤から中盤は互いに相手の動きを探りながら、静かに試合は進んでいくで
あろうとの大方の予想は覆され、15分過ぎにいきなり試合が動き出す。ほぼ
完璧に仕上がったチームで僅かに残った不安材料であるラインアウトの失策から、
いとも簡単にゴールラインを割られる。立ち上がりのセットプレーの不安定さが
すべてであろう。久保田ヘッドコーチの心情いかばかりか。

待望の先取点で沸き上がる北陽台応援団、よもやの失点に重苦しい我軍応援団だ。
これ以上のビハインドはすなわち命取りとなるであろう。絶体絶命のピンチだ。
選手はもちろん、ベンチ、大応援団も言葉を失うが、直後、北高が誇るフロント
スリーSO竹本、CTB増田、川口、攻守に機能し始めたバックスリーWTB中島、
山戸、FB鈴木の突破を起点に反撃に移る。川口が敵防御網を切り裂き中央に
トライ、試合を振り出しに戻す。さらに、前半終了目前、パスをうまくつないで
WTB中島が右隅に飛び込む。12−7と5点リードで前半を終了。

規律委員席に座しての観戦であったが、不安が幾重にも交叉する。ハーフタイム
の指示は的確になされただろうか。選手の士気が衰えてはいないだろうか・・・。
スタッフの諸君も幾多の経験を積み、実践しているというのに、何を案じている
のか。自らに喝を入れる。「しっかりせよ!!」

前半のかすかなリードのまま運命の後半に突入する。一進一退の激しい攻防が
続くが、両軍堅守で互いに突破を許さない。膠着状態に入ったかと思われた瞬間、
防御網に一瞬の隙間が生じ、中央へのトライを許す。試合の流れを掌握されチームに
焦燥感が漂いかける。何とかせねばと誰もが思った瞬間だ。キッカーがモーションに
入ると同時にコンバージョンをチャージせんと果敢に襲いかかる。見事にヒット、
増田慶介の気迫のプレーだ。このプレーにより2点の追加得点を阻止するとともに、
同点に踏み止まる、試合の行方を分けたであろう大きなプレーで救われる。

20分、敵陣に深く攻め入りラックを連取、SO竹本からCTB増田へ絶好の
タイミング球が渡る。そのまま防御網を切り裂き右中間トライ。本来は抜き去る
のではなく、堂々と正攻法で叩き潰したいところだが、手品らしきものも鮮やかに
スパッと決まったらなかなかいいものだ。SH住屋のコンバージョンも決まり、
19−12とリードする。

完全に流れを引き寄せたと思われた我が軍であったが、自陣深く攻め入られ、
モールから左オープンに展開、CTBにポスト直下に飛び込まれる。コンバージョン
も難なく決まり19−19の同点となる。永遠に高校ラグビー史で語り継がれる
であろう、まさに死闘の様相を呈している。この時、時計の針は28分を指して
いる。

敵陣はシンビンによる一時退場選手が戦列に復帰し、我が軍は攻守の要、竹本主将
を負傷で欠くという絶体絶命の状況だ。これまでの3試合を見事に裁いてきた森崎
がSOに入る。

「抽選か・・・。引き当てても、外しても辛いことだ・・・」、脳裏をかすめる。
しかし、好敵手北陽台は試合を切らずに総攻撃を仕掛けてくる。幾度も幾度も
サイド攻撃を主体とした波状攻撃を仕掛けてくる。攻めるも必死、守るも必死。
全国レベルの激しい攻防が続く。PR野瀬、尾崎、HO笹田、LO市丸、佐藤、
FL渡辺、塩見、FWを束ねるNO8若杉ら、我が軍が誇る鉄壁のFW防御陣が
僅かな間隙を見つけてターンオーバーに成功するが、僅かにトライには届かない。
キャリーバックのスクラムから増田がドロップゴールを狙うがチャージに遭う。
ルースボールを支配した我が軍、SH住屋がボールを持った瞬間、左後方から
聞き慣れた声が響く。珍しいことに、必要な時以外は滅多に口を開かない、寡黙
でニヒルな岩屋中時代からの同輩川口からだ。「すみや〜」。

振り向きざまにパスを放つ。すっぽりと球は川口の手の中に吸い込まれる。
必死に襲いかかる防御を振り払って歓喜のトライだ。コンバージョンは外れ、
次のプレーに備える両軍。すでに時計はインジャリ一タイムに突入している。
一瞬静まりかえる応援団、固唾を飲む両軍のベンチ。そのとき、ノーサイドの笛が
高らかに響き渡る。聖地花園への出陣を告げる進軍ラッパだ。高水準、高品質の
試合に酔いしれた観衆は両軍の選手たちに惜しみない拍手を贈る。

実力伯仲は衆目の認めるところであるが、本日の試合には出場を控えた3年生
たちが歓喜で出迎える。この60分間の間を共に闘い、目を真っ赤に泣き腫らして
いるではないか。真摯なプレーに定評があるWTB尾道、チームきってのスピード
を誇るWTB古賀、そしてチームを支え続けた主務の山下だ。続いて、42回生、
43回生の諸君が出迎える。先輩たちのプレーは後輩たちに眩しく写り、やがて
始まるであろう自らのシーズンへの取り組みを強固にしたに違いない。今日の
勝利は共に汗する部員全員が心をひとつにまとめて戦った証であろう。

選手たちのプレーも勝っていたが、1000人の全校応援団の気迫が青波を圧倒
したようだ。大切な大学受験を間近に控えた41回生たちは試験の日程を調整して
までも、応援に駆けつけてくれた。本当に有り難いことだ。心から感謝を申し
上げたい。田浦後援会長、片山同窓会長、養父OB会長をはじめ、大勢の同窓生、
後援会の皆々様の熱いご声援に感謝いたしたい。OB会、父母の会の皆様にも
心よりお祝いの気持ちを表したい。

監督、コーチ陣には深甚なる敬意を表する。就任3年目の23回生本多秀典
青年監督を類い稀なる強固なチームワークで支えていただいた。この道20余年
を誇る12回生久保田ヘッドコーチの魂が乗り移ったの如く、終盤は厳しい
アタックルが炸裂した。26回生樫山トレーナーコーチの迅速かつ適切な処置が
幾度もチームを危機から救った。31回生中村コーチは身を粉にして選手たちを
鼓舞し続けた。

諸君たちの艱難辛苦の努力が実り、晴れて悲願の花園への出場権を獲得した。
しかしながら、これは君たちだけの力ではあり得なかった。父母をはじめ、
多くの方々のご支援、ご指導があったからこそ夢が実現したのだ。あらゆる
場面で真摯に感謝の念を表していただきたい。

互いに鎬を削りあった好敵手たちとの切磋琢磨があっあたればこそ、ここまで
プレーの質を高めることができたのだろう。共に汗した県下九州のラガーマン、
菅平の僚友たちの心を大事に携えて、聖地花園へ臨んでいただきたいと強く
念じている。

1、2年生の諸君はやがて始まるであろう、新しいシーズンを常に念頭に置き、
これからのすべての練習、すべての体験を血と成し、肉と化していただきたい。
厳しい地区予選を制して全国大会に駒を進めた51代表以外は、すでに来シーズン
への厳しい戦いが始まっているのである。


心から祝福を申し上げる。これまでの真摯なラグビーが今花開いた。

勇猛邁進、背筋を伸ばし、胸を張りて進もう、聖地花園へ。

NAGASAKI KITA RUGBY 新しい伝説の始まりとしよう。

心を燃やせ北高健児!! 炎となって汗光れ!!

乾杯 嗚呼 栄冠は君らの頭上に輝いたのだ。

2006.11.20 懸命に戦い抜いた君たちを誇りに思いながら  緒方広道 記す


◆《大会名称》第86回全国高校大会長崎県大会決勝
◆《対戦相手》長崎北陽台高等学校
◆《開催期日》 2006年(平成18年)11月19日(日)
◆《試合時間》30分×2
◆《試合会場》長崎市総合運動公園・かきどまり陸上競技場
◆《天候・気象条件》 気温19℃ 曇り 弱風
◆《反則数》 長崎北8-9長崎北陽台

◆《得点結果》 ○長崎北24-19長崎北陽台●

▽《1st.得点結果》 長崎北12(2T1G)-(1T1G)7長崎北陽台
▽《1st.得点者》川口1T,中島1T,増田1G
▽《1st.反則数》長崎北5-5長崎北陽台
▽《1st.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C佐藤 昂太郎(3)
D市丸 和希(3)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

▽《2nd.得点結果》 長崎北12(2T1G)-(2T1G)12長崎北陽台
▽《2nd.得点者》増田1T,川口1T,住屋1G
▽《2nd.反則数》長崎北3-4長崎北陽台(20分4番イエロー)
▽《2nd.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C佐藤 昂太郎(3)
D市丸 和希(3)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)→29分・森崎 翔(2)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

花園出場を決めてガッツポーズ

 優勝旗、代表旗、賞状を手にする山下主務、平田副務、松尾副務

 前半早々から鋭い中央突破をみせるSO竹本

 分厚いフォローでラックを連取して前進をはかるFW陣


 効果的なサイドアタックをみせるLO佐藤

 厳しい組織防御で敵の前進を阻むFW陣

 高校日本代表の貫禄で随所に好突破をみせるCTB増田

 FWリーダー、No8若杉の突進

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(12月2日)

「8強への道 第86回全国高校ラグビー大会を展望する」

 東の横綱 秋田工を真っ向勝負で倒し初の8強に進出 平成6年1月1日 

冬を彩る高校スポーツの一大風物詩であり、その真剣な戦いが熱き感動を呼び起こす、
第86回全国高校ラグビー大会は、師走27日に高校ラガーメンの聖地花園で開幕する。
3年間心血を注ぎ続けた高校ラグビーのすべてを懸けた、筋書きのない壮大なドラマが
いま幕を開けようとしているのだ。高校ラガーにとって最大の目標であり、永遠の
憧れだった花園ラグビー場の芝を踏みしめたとき、彼らの胸に去来するものは何なの
であろうか。ここに辿りつくまでの壮絶で苦しかった道程であるのだろうか、共に
汗し切磋琢磨を繰りひろげた県内ライバルたちの心の叫びなのだろうか。此処に行き
着くまで、支援して頂いた方々への感謝の想いなのだろうか。

 万歳!!正月は花園だ 古豪黒沢尻工に競り勝つ 平成5年12月30日

大会組合せ抽選会は2日、大阪・毎日新聞ホールに代表51校の監督、主将を一同に
集めて行われた。まずは、東6校、西7校のシード校が東西のバランスを加味され
振り分けられて行く。元旦・三回戦で、東西のシード校が8強を懸けて激突する
構図となるのだ。先日のシード委員会において、シード13校のこれまでの戦績、
地区予選などから、東海大仰星、東福岡、桐蔭学園がAシードに推挙された。
我が長崎北はBシードに甘んじたものの、Aシード勢とも互角に戦える実力を備えた
チームであると衆目が認めるところであろう。栄えある、開会式での選手代表宣誓
は日川(山梨)の中山貴仁主将が務める。

 スター軍団大阪工大FWと互角以上に渡り合う我が精鋭たち 平成6年1月3日

27日、試合に先だち華々しく開会式が第1球場で行われ、北は北海道から南は
沖縄まで51の全代表校が勢揃いする。「皆で優勝旗を返還に」を合言葉に、この
1年間を頑張った伏見工であるが、京都成章の粘りに屈し、代表4名だけの辛い
開会式となる。開会式後に8試合、翌日11試合の一回戦が組まれ、この時点で
32強が決定する。武運つたなく初戦で敗戦を喫した19校にとっての花園はほろ苦い
思い出のまま終わり、静かに聖地花園を去らねばならない。30日には満を持して
シード勢13校が登場する。ここ花園には得体をも知れない魔物が潜むと云う。
シードという無言の重圧に耐え切れず、また初戦の固さがほぐれないまま試合に
臨み、本来の持ち味を発揮することなく、無念の涙を流すチームが出現することも
さほど珍しいことではないのだ。このことは、これまでの歴史が如実に物語って
いるようだ。第73回大会では、東西の横綱格と衆目が認めた秋田工、大工大高が
九州の名もない、ごく普通の県立高校であるノーシード長崎北のひたむきな
ラグビーの前にがっくりと膝を折ってしまったのだ。

年内最終となる二回戦で生き残れしチームは僅か16校。全国幾多の高校ラグビー
チームの中で選ばれし16校のみが、晴れて新年を花園で迎えるという栄誉に
ひたれるのである。歳も改まった元旦には8強を懸けて、シード校同士の激突が
みられる。頂点を見据える8校により、生き残りを懸けての壮絶な闘いがこれより
繰り広げられるのだ。

8強が決定したところで、あらためて抽選が行われる。5日の準決勝も同様の
措置がとられる。そして、いよいよ全国チャンピオンを決する戦いが7日に
行われるのである。

全国大会に出場する全51チームは、それぞれの持ち味があり、それ相当の実力を
有するチームばかりである。歓喜に沸き立つ勝者の傍らには、精魂尽き果てて
うなだれる敗者が存在するのは世の条理と云えよう。厳しい夏の鍛錬を経て、
秋シーズンから唯の一度も負けることがなかったチームだけが出場できるこの
大会である。この大会での敗戦は、即座にチームの終焉を意味することとなり、
最上級生たる3年生は高校ラグビーにピリオドを打つ。明日の運命をも知れない
この純粋な若者の戦いが、老若男女、多くの人々の感動を呼び覚ます要因が
此処に存在するのであろう。

 堂々の全国第3位 大健闘を称える大応援団(懐かしい顔がちらほら) 平成6年1月5日


太字はシード校 数字は出場回数 ◎はAシード ○はBシード

【Aブロック】

◎東福岡(福岡)P − 《天理(奈良)59 × 盛岡工(岩手)32》
×
《名護(沖縄)I × 山形中央(山形)N》 − 《城東(徳島)H × 岡谷工(長野)22》

九州大会では2月、6月ともに圧倒的な実力差を見せつけて優勝し、春の
全国選抜大会で準Vに輝いた東福岡の優位はゆるぎないというのが大方の
見方であろうが、初戦が大きな鍵を握ることになろう。一回戦屈指の
好カードとなった、本大会優勝経験を持つ、古豪59回出場天理と32回出場
盛岡工の勝者との対戦が待つ。天理にとって花園は自分たちの庭みたいな
ものだ。花園の風、空気を繊細な感覚で読み取り花園での戦い方を熟知して
いる。盛岡工も伝統の強力FWを軸に真っ向勝負を挑んでくるだろう。
花園の常連となりつつある名護と山形中央との対戦も興味深い。また、城東、
岡谷工もAシードへの挑戦権獲得へ燃えているだろう。全国の頂点を睨んで
いた春の勢いも、九州ブロック国体では長崎の全員ラグビーの前に沈黙する
など、やや不安材料が見え隠れするものの、東福岡優位で試合は進んで
いくであろうが、古豪との一戦は最後まで勝敗の行方がつかめない壮絶な
試合となるだろう。


【Bブロック】

○京都成章(京都)B − 《八幡工(滋賀)23 × 中標津(北北海道)E》
×
《坂出工(香川)P × 四日市農芸(三重)L》 − ○仙台育英(宮城)L

連覇を目論む伏見工を激戦のすえ破り、京都に新しい歴史を刻もうと燃える
京都成章と、いまや東北の雄として君臨する仙台育英を軸に戦いは進んで
いくだろう。京都成章は初戦で八幡工、中標津の勝者と、仙台育英は坂出工、
四日市農芸との対戦となるが、4チームともバランスに富む好チームだ。
ぜひとも一泡吹かせたいところだろう。順当に進めば、シード校同士による
元旦対決の様相を呈しているが、きっと高レベルの試合が展開されるに
違いない。全試合拮抗した好試合が期待されるが、総合力では仙台育英の
優位は動くまい。


【Cブロック】

○長崎北(長崎)F − 《報徳学園(兵庫)36 × 青森北(青森)H》
×
《江の川(島根)O × 新潟工(新潟)31》 − ○國學院久我山(東京第一)32

Bシードの中でも、実力的に上位にランクされる長崎北と國學院久我山、
さらに、中国大会を制した江の川、伝統校の報徳学園などノーシードの
有力校がひしめく、今大会もっとも激戦区とされるブロックであろう。
長崎北はフロントスリーの決定力と安定したセットプレーで全国最激戦区
長崎を駆け抜けてきた。九州チャンピオン東福岡を主体とした福岡を一蹴
して臨み、準Vに輝いた兵庫国体にも要所に主力組を多数送り込んでいる。
國學院久我山は32回の出場が示すとおり、花園での戦い方は百戦錬磨で
あり、連続攻撃からテンポよく球を動かし、決定力のある両翼で仕留める
得点パターンを確立させている。FWのモール攻撃、サイド攻撃に活路を
見い出したい報徳学園とバックスに決定力に優れる青森北も一回戦屈指の
好カードとなろう。江の川と対戦する古豪新潟工も虎視眈々と上位進出を
狙いたい。今なお、雪深い山間の町で苦しむ上越地震の被災者に明るい
ニュースを届けたい。長崎北に挑む報徳学園、久我山に一泡ふかせようと
目論む江の川の一戦も最後まで気の抜けない対戦になろうが、総合的に
勝るシード校を倒すまでには届かないというのが衆目の一致した見方か。
元日決戦は新たな伝統を創る使命に燃える長崎北と静かに頂点を見据える
久我山との対戦が予想される。球が絶えず動き、一挙一動に手の汗握る
激戦となるが、僅かに長崎北の勝利への執念が勝り、晴れて2年ぶり
3度目の8強進出を果たしそうだ。


【Dブロック】

○大阪桐蔭(大阪第三)C − 《熊本工(熊本)27 × 流通経済大柏(千葉)M》
×
《佐賀工(佐賀)35 × 富山工(富山)J》 − ○正智深谷(埼玉)J

大阪第三代表予選決勝で王者啓光学園を激戦のすえに撃破し、勢いのある
大阪桐蔭、トンガ勢が爆裂すると怖い存在の正智深谷のBシードに加え、
流通経済大柏、佐賀工とシード候補に名前が挙がった有力校がひしめきあい、
混戦模様の様相を呈している。モール攻撃に絶対の自信を持つ、大阪桐蔭、
トンガ勢の突破力を全面に出したい正智深谷を軸に展開されそうだが、
流通経済大柏、佐賀工も花園での戦い方を熟知している伝統校であるので、
シード校も安穏とはしてはおれないだろう。高校ラグビーに絶対と云う文字
はない。熊本工、富山工には高校生らしいひたむきな戦いを期待したい。
正月決戦はシード勢同士の激突となる公算が高いが、自分たちのラグビー
に徹し切れたチームが激戦を制することになるだろう。トンガ勢を前面に
出すことができれば正智深谷、粘り強い防御で前進を図り、得意のモール
攻撃に持ち込めれば大阪桐蔭に分があるとみるが、ラストワンプレーまで
予断を許さない厳しい試合となろう。


【Eブロック】

◎東海大仰星(大阪第二)G − 《土佐塾(高知)I × 東海大翔洋(静岡)E》
×
《高鍋(宮崎)O × 日川(山梨)36》 − 《関西C × 平工(福島)I》

史上最強チームの称号を欲しいままにする東海大仰星の圧倒的な優位は
動かない。雪が降ろうと、風が吹こうと揺るがない真の強さを有している
ようだ。O大会の悔しさから苦節1年、見事に蘇ったチームは栄冠への
道をひた走る。伝統校の日川、高鍋が初戦で激突する。これも一回戦屈指
の好カードとなりそうだ。44年ぶりの出場で沸く関西であるが、今後に
つながるステップとしたいと張り切っている。平工も節目の10回出場を
果たした。さらなる伝統を築いていただきたい。土佐塾と東海大翔洋は
2年連続の初戦対決となった。前回大敗した土佐塾であるが、昨年の
メンバー15人を軸に雪辱を期したいと燃えている。


【Fブロック】

○大阪工大高(大阪第一)29 − 《倉吉東(鳥取)F × 東京農大二(群馬)22》
×
《熊野(和歌山)I × 西陵(愛知)35》 − ○茗溪学園(茨城)M

シード校大阪工大高、茗溪学園を軸に展開されていくだろうが、シード候補
に挙がった西陵、東京農大二が絡んでいきそうな激戦区であろう。昨年末に
壮絶な最期を遂げた僚友清水晃行君の魂が乗り移ったのごとく、見事に復活
した熊野、全員ラグビーに活路を見いだしたい倉吉東の健闘を期待したい。
元旦はシード勢同士の激突となりそうだが、総合力に長ける大阪工大高か、
奔放な展開ラグビーをみせる茗溪学園であるのか、最期まで勝敗の行方が
つかめない高水準の試合が展開されるだろう。昭和天皇崩御あらせられたおり、
両校優勝となった因縁の対決に観衆の興味がつのる。


【Gブロック】

○大分舞鶴45 − 《広島工(広島)31 × 國學院栃木(栃木)K》
×
《萩工(山口)K × 札幌山の手(南北海道)F》 − ○秋田(秋田)E

歳月と共に45回の出場を数えた古豪大分舞鶴、歴代優勝15回を誇る超古豪秋田工
を破り悲願の花園出場を果たした秋田。どちらも似かよったチームカラー同士の
対戦になるのだろう。広島工、國學院栃木、萩工、札幌山の手も虎視眈々と
上位進出を伺う。元旦のシード対決は総合力で上回る大分舞鶴が優位に試合を
進め、シード九州勢3校揃い踏みで8強進出を果たしそうだ。


【Hブロック】

《甲南(鹿児島)C × 東京(東京第二)D》−《三島(愛媛)初 × 関商工(岐阜)29》
×
《若狭東(福井)42 × 日本航空二(石川)A》 − ◎桐蔭学園(神奈川)E

全国選抜大会での4強が評価されて、東のAシードを獲得した桐蔭学園の
優位は動かない。初戦の入りが大事と慎重な構えだ。シード校への挑戦権を
獲得せんと各校が鎬を削る。一番手は激戦区東京第二代表の東京か。三島は
常連新田を退けて初出場を果たした。溌剌としたラグビーに徹し、今後の
ステップとなるような全員ラグビーを期待したい。甲南も41年ぶりに花園の
芝を踏む。精一杯の戦いをみせてほしいものだ。伝統校である関商工、若狭東
も上位進出を目論む。日本航空第二も地域に根付いて伝統校への足がかり
としたい。この6校すべてにシード校への挑戦の可能性があるようだが、
自分たちのラグビーに徹したチームが晴れて正月を花園で迎えることになろう。

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12月26日(火) 代表者会議(大阪市・毎日新聞ホール) 調整練習

選手団は24日、聖地花園に向けて出陣しました。チームに同行している
中村コーチ(31th)に道中、宿舎、調整練習の様子などの撮影を依頼しておりました。
25日に大野さん(25th MG)が選手団に合流して、送信システムが整いましたので、
ご紹介しております。27日の開会式の模様や、調整練習の様子については
写真が送信されしだいお知らせできるでしょう。

29日には、久保田ヘッドコーチ(12th)、樫山トレーナー(26th)と共に現地に
赴きます。以後は、現地から選手団の様子、観戦記をお届けいたしますので
ご期待ください。

詳細は明らかではありませんが、NBCラジオ放送の中で、試合に向けた
選手たちの動きや戦いぶりなどをレポートするよう、村山さんから依頼
されておりますので、こちらの方もぜひお聴き逃しがございませんように・・・。

NBCの村山さんと云えば・・・。信頼できる筋からの情報によれば、局内で
小生の物まねをやって皆を笑わせているようですね。こんどお会いしたおり、
本人の前で演じていただきますので、稽古に励んでおいてください。


   決意も新たに花園に出陣する選手団 (12/24 長崎北高等学校)

   新門司港→大阪南港 みんな元気ですよ(12/24 名門太洋フェリー船内) 

さすが両道顕揚の北高 寸暇を惜しんで勉学に励む(12/25 奈良市・ホテル美松) 

   元気溌剌 調整練習(12/25 奈良教育大学G)

   気合いを込めて 調整練習(12/25 奈良教育大学G)

《PHOTO》
OGATA Hiromichi @
NAKAMURA Takehiro AB
OUTSUJI Takashi CD

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12月27日(水) 開会式 対戦校試合観戦(花園ラグビー場)調整練習

高校ラガーメンの聖地・花園ラグビー場で開会式が行われました。全国から
選ばれし51代表が胸を張って入場行進したに違いありません。
あこがれの花園ラグビー場の芝を踏みしめたとき、どんなことが彼らの
胸に去来したのでしょうか。これまでの苦しかった道のりなのでしょうか。
たがいにしのぎを削りあった好敵手たちの心の叫びでしょうか。それとも、
此処に至るまで支援してくださった方々への感謝の想いなのでしょうか。

今日は年内最後の練習日でした。11:00ころペニンシュラ オーナーズゴルフ
クラブに入りました。練習の合間に、30日に対戦することになる、報徳学園×
青森北戦を前半だけTV観戦しました。練習場のボール回収作業のため、
後半の観戦は叶いませんでしたが、結果を聞いてびっくりしました。前半、
報徳学園が優位に試合を進めていましたので、そのまま押し切ると思って
いたのですが・・・。

開幕戦から抽選でしたね。東海大仰星の絶対的優位が伝えられていますが、
高校ラグビーに絶対と云う文字はありません。何かが起こりそうな気配が
します。

部員リレー日記が修学旅行前あたりから更新されていませんよ。一言でも
いいから元気な様子を発信してくれれば嬉しいな・・・。あまり難しく
考えないで、ありのままを自然体でいいのですよ。

高校ラガーメンの聖地 花園ラグビー場全景(東大阪市・花園ラグビー場)

開会式にて堂々の入場行進(東大阪市・花園ラグビー場)

全国から選ばれし全51代表校が整列(東大阪市・花園ラグビー場)

我軍が誇る 野瀬、笹田、尾崎のFW第一列(奈良市・奈良教育大学G)

開会式から戻り調整練習に汗を流す(奈良市・奈良教育大学G)

《PHOTO:OUNO Miho》 

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12月28日(木) 調整練習(奈良教育大学G)

日本列島が大寒波に包まれています。奈良もずいぶん冷え込んでいるでしょう。
体調管理を万全にしていただきたいものです。いまごろ知恵熱が発生しても
洒落にもなりませんぞ。小生、久保田、樫山の強力支援部隊も本日長崎を発ち、
一路花園を目指します。樫山整骨院から治療用器材を持ち込みますので、小生
のポンコツ・ステップワゴンで出動となります。タイヤもぴかぴかの新品に
履き変えました。穴が開いたラジエターからときたま湯気が出ておりましたので、
新品に取り替えました。雪に備えてタイヤチェーンもさきほど仕入れて積み込み
ました。雪の予報が出ておりますが、気合で乗り切らねばなりません。

長崎新聞運動部・西記者により、渾身の開会式レポートが朝刊に掲載されて
います。さきほど、宿舎にFAX送信しました。読んでくれたかな。

一部コメントを紹介しましょう。

FB 鈴木 遼介(3年・小江原)
開会式を終えて「芝が緑のじゅうたんのよう。ここでプレーできるんですね。
子どものころから抱き続けてきた夢が叶った」
と感激。

HO 笹田 恭平(3年・小江原)
「気持ちが高ぶってきた。暴れてやる」と闘志を新たにした。

SH 住屋 昂己(3年・岩屋)
報徳学園×青森北を観戦後「初戦の硬さなのか、報徳学園はデェフェンス
が腰高。あれではうちの快足バックス陣は止められない」
と自信を見せる。

SO 竹本 竜太郎(3年・小江原)
「どこが相手でも長崎北のラグビーを貫くだけ」と冷静にふるまう。

CTB 川口 皓平(3年・岩屋)
「U−19アジア大会で共に戦った他校の選手と対戦するのが楽しみ。
トライを量産したい」


WTB 尾道 賢吾(3年・小江原)
「1年生の時はスタンドで観戦。夢だった花園のピッチに立ち、感動
した。3年間努力してきてよかった」


さてと、そろそろ旅の支度でも始めようかな。

旺盛なる食欲は健全なる身体を創り 正確かつ力強いプレーにつながる

《PHOTO:OUNO Miho》 

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12月29日(金) 調整練習(奈良教育大学G)

小生、久保田、樫山の支援部隊を乗せたフェリーは定刻8:00に大阪南港に
接岸、9:00過ぎには練習場の奈良教育大学Gに到着しました。
寒風の中での練習でしたが、みんな元気な様子で安心しました。個々の動きも
上等、チームのバランスもいい感じです。明日、初戦を迎えますが、いい試合
が期待できそうです。J−Sports1で実況生中継されます。長崎から
熱い応援の風をお送りください。

応援団も長崎を発ったようです。0泊3日のダイナマイトツアーということで、
大変なご苦労をかけますが、道中のご無事をお祈りしております。

明日のNBCラジオレポートスケジュールが決定しました。

12/30(土)

12:30前後 花園入りしたチームの状況、相手校の戦力分析など

13:10ごろ キックオフ直前のチームの様子など

13:45すぎ 前半を終わっての戦いぶり、後半の展望など

14:20すぎ 試合終了後のチームの様子、試合の総括、3回戦への課題など


個々の動きも上等 いい試合が期待できそうだ(奈良教育大学G)

スクラムが全てを決するだろう 気合だ!!(奈良教育大学G)

1、2年生は来たる新シーズンに備えて鍛錬に励む(奈良教育大学G)

笑う門には福来る 潤平くんへのおみやげはこれで決まりだ(奈良市・ホテル美松)

《PHOTO:OUNO Miho/OGATA Hiromichi》

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12月30日(土) 二回戦 ×報徳学園(兵庫)13:15 花園第1G

満を持して花園に出陣です。これまで培ってきたラグビーの集大成と
なるような、気力あふれるファイトを期待しています。

NBCラジオの電波に乗せて、ときおりチームのコンディションを
お伝えしますが、長崎の皆様に臨場感あふれるレポートをお届け
したいものです。

試合速報は試合場から、「父母の会連絡帳」にてリアルタイムで
お届けします。

宿舎に帰着後、試合の写真を交えて観戦記を掲載します。ご期待
ください。

初戦の抱負は? 「やることはやった」 のことです

国宝 興福寺・南円堂に必勝祈願

野瀬 山戸 尾崎 トリオ

健康保持は厳しい自己管理から・・・だよ

古都奈良では普通のこと 鹿様のお通りである

《PHOTO:OUNO Miho/OGATA Hiromichi》

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第86回全国高校ラグビー大会 二回戦 長崎北×報徳学園(兵庫) 観戦記
「花園に新たな伝説の予感」

近鉄花園ラグビー場は、古都奈良から大阪難波を結ぶ近鉄奈良線の沿線に
位置する。近畿日本鉄道が運営する、日本が誇るラグビー専用競技場である。
大会中ともなると、東花園駅から花園ラグビー場までは延々人の波が連なる。
花園に来たときはいつものことであるが、その年初めてゲートをくぐる時は
武運長久を祈り、戦い終えて去るときは次なる機会を念じて帰路につく。

選手諸君が真摯に頑張り、スタッフが情熱を込め、的確な指導を施し、支援
していただくすべての方々のおかげで、こうして花園のゲートをくぐることが
できるのだ。衷心より感謝を申し上げたい。

今年も老若男女、多くの楕円球に魅せられた観衆が花園ラグビー場に駆けつけた。
負ければ高校ラグビーそのものにピリオドが打たれるという、明日の運命をも
知れない若者の純粋な戦いが皆の感動を呼び覚ますのであろう。今日の花園
ラグビー場は好天気に恵まれた。生駒の山から吹き降ろす寒風がときおり身を
竦ませる。

3年連続36回目の出場を誇る報徳学園との戦いは13時15分、長崎北先蹴に
よりキックオフされた。序盤、双方に硬さが見られるものの、両チームともに
球をよく動かし、果敢に攻める好ゲームの様相を呈している。

前半4分、いきなり試合が動き出す。PKから進めたラインアウトのこぼれ球を
拾ったSO竹本が敵防御網を鋭く切り裂き、左中間にトライを決める。CTB増田
のコンバージョンも決まり勢いづく我軍である。(7-0)

11分、僅かにほころびた防御網の間隙を狙われ、自陣深く進攻を許す。ラックの
連取から、報徳学園Hがワイドに右へ振る。やや手薄になったデェフェンス網を
かいくぐりNが右中間に抑える。コンバージョンも決まり同点に持ち込まれる。(7-7)

スクラム、ラインアウトのセットプレーに安定感が増してきた我軍は、間髪を
入れず反撃に移行する。CTB増田、川口のU19日本代表組を軸に、密集戦を
支配しながらじわりじわりと侵攻し、25分、モールがばらけラックになろうと
するとき、FL塩見が絶妙のサイドを突きトライ、突き放しにかかる。(12-7)

その後、一進一退の攻防が続くが、ほどなく前半が終了する。得点差こそ僅か
5点差であるが、アゲンストの風に耐え続けた30分であるので、ほぼ及第点を
与えてよい試合内容であろう。選手の誰もが顔を挙げ、気力を漲らせているようで
あるので、ほぼこの時点で勝利を確信した。NBC長崎放送のラジオに乗せて、
前半終了直前からハーフタイムにかけて実況し、後半の展望を楽観的に語った
だけに、ここは何としても突き放してくれねば立場がないのだ。

後半早々にCTB増田の長距離砲が炸裂する。2分、ラインアウトから強固なる
バインドでモールを組み敵陣に迫る。敵防御陣が頭を下げた瞬間だ。球を保持
していたFL渡辺がスルリと抜け出し左隅にトライ。(17-7)

4分、WTB山戸が頭部を打撲、大事を執り、期待のルーキー吉原を投入する。

俄然沸き立つ応援団である。遠く長崎から0泊3日のダイナマイトツアーで
馳せ参じた在校生の諸君ありがとう。田浦後援会長、養父OB会長らが
懸命に声を枯らして声援を送ってくださる。会場では混雑に紛れ、ご挨拶を
失した、同窓会、OB会、父母OB会や北高をこよなく支援してくださるすべての
方々にこの場をお借りして感謝を申し上げたい。

その後も攻め手を緩めず、14分には、右30mラックから華麗に左オープン
に展開、SH住屋→SO竹本→CTB増田とゲインしながら前進。最後は
FB鈴木が左隅に飛び込んだ。(22-7)

26分、慣れないLOを立派に勤めた吉川に代わり、尾崎恭平を投入する。

27分、ここまでチームを見事に鼓舞したSO竹本に代わり、森崎を投入する。

29分、古豪の意地か、自陣から果敢に展開を試みる報徳学園に対して激しく
襲い掛かり、ターンオーバーに成功するや、球はCTB増田からSH住屋へ。
そこに吉原が絶妙のタイミングで走りこみ左隅へ歓喜のトライだ。TV解説
を務めた砂村氏が絶賛した、この試合最高のプレーだ。(27-7)

そして、時計は30分を廻り、ノーサイドの笛が響きわたる。

前半、我軍は徐々に密集戦を支配しながら優位に試合を進めた。対する報徳学園は
無用の反則を繰り返し、リズムを掴みきれなかったようだ。後半は風上に立った
我軍がより優位に立ち、セットプレーやモールでも球を支配し続け、そのまま
粘る報徳学園を押し切った。時おり、報徳学園も古豪の意地を見せ、ゴール直前
まで攻め入るが、強固な長崎北防御網を割ることができなかった。

元旦決戦は古豪國學院久我山との対戦となった。16年連続32回目の出場を
誇り、全国制覇5回を数える超名門だ。ラグビー界でその存在を知らぬ者は皆無で
あろう、王者國學院久我山にどんな戦いを挑むのだろうか。

人口140万人、西の果て長崎のごく普通の県立高等学校が正面から戦いを挑む。
単なる挑戦者ではない。真っ向勝負で倒しに行く。そしてさらに上を目指す。

花園に新たな伝説が生まれる予感がしてしてならないのだ。

2006.12.30 立派に戦い抜いた諸君たちを誇りに思いながら 緒方広道記す


◆《大会名称》第86回全国高校大会 二回戦
◆《対戦相手》報徳学園高等学校(兵庫)
◆《開催期日》 2006年(平成18年)12月30日(土)
◆《試合時間》30分×2
◆《試合会場》近鉄花園ラグビー場 第1G
◆《天候・気象条件》 気温10℃ 晴れ やや強風
◆《反則数》 長崎北5-13報徳学園

◆《得点結果》 ○長崎北27(5T1G)-(1T1G)7報徳学園●

▽《1st.得点結果》 長崎北12(2T1G)-(1T1G)7報徳学園
▽《1st.得点者》竹本1T,塩見1T,増田1G
▽《1st.反則数》長崎北0-9報徳学園

▽《1st.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

▽《2nd.得点結果》 長崎北15(3T)-0報徳学園
▽《2nd.得点者》渡辺1T,鈴木1T,吉原1T
▽《2nd.反則数》長崎北5-4報徳学園
▽《2nd.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2) → 26分・尾崎 恭平(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)→27分・森崎 翔(2)
J山戸 峻一(3) →4分・吉原 照之(1)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

 ラインアウトからのこぼれ球に素早く反応、鮮やかな先制トライのSO竹本

U19日本代表CTB川口皓平 報徳防御網を切り裂き中央突破をはかる

FL塩見海門 密集から抜け出し歓喜のトライだ

CTB増田慶介 高校日本代表・U19日本代表の貫禄だ

 WTB山戸の突進、フォローするFL渡辺

 FB鈴木、タッチライン際を激走、フォローする期待のルーキーWTB吉原

《PHOTO:OUNO Miho》

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12月31日(日)大晦日 調整練習(奈良教育大学G)

おはようございます。激動の2006年もまもなく幕を降ろそうとしています。
相つぐ若者の自死、低落に歯止めが効かない少子化傾向、地方自治体首長による
構造汚職など、これからの日本の将来に大きな影を落とすことばかりが表に出て
いました。

明けて2007年は、明るく、やりがいのある社会が構築され、皆で支えあい、
すべての人々が幸せに暮らす日本であっていただきたいものです。

みなさまにおかれましては、清々しい新年をお迎えくださいますよう。


高圧酸素治療機”Oasis O2”と制御中のかしやま整骨院 樫山 圭院長 被験者は小生

かしやま整骨院(樫山 圭院長)にこのほど導入された、高圧酸素治療機が
大車輪の活躍を見せています。選手たちの治療、リラクゼーションのため、
長崎から機械を搬入しました。トレーナー室で稼動しています。
通称”ベッカム カプセル”と呼ばれています。イングランドのデビット ベッカム
選手が骨折後のリハビリに使用したところ、常識を超える回復実績が挙がった
ことによるものです。国内では、夏の甲子園を沸かせた”ハンカチ王子”の
斉藤投手(早稲田実業)、金本選手(タイガーズ)、清原選手(オリックス)ら、
スポーツ界で愛用されています。カプセル内を通常の1.3倍の高気圧に
保ち、十分酸素を体内に摂りこむという仕組みとなっています。
主な効能としては、怪我からの早期回復、疲労回復、リラクゼーションなどと
なっています。小生も本日1時間ほどの施術をうけましたが、カプセルから
出てきたとき、身体が軽くなり、爽快な気分となりました。皆様もぜひお試し
ください。

《お問い合わせ先》
長崎市小江原1-2-8 かしやま整骨院(樫山 圭院長) Tel (095)843-6226
*高圧酸素治療機による施術は予約制となりますのでご注意ください。
なお、新年は1月4日からの診療となります。

《PHOTO:OUNO Miho》

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1月1日(月)元旦 三回戦 ×國學院久我山(東京第一) 花園 第3G

爽やかに晴れ渡った古都奈良より、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

まもなく8強をかけた、國學院久我山との決戦に臨むべく、花園ラグビー場
へと出陣します。

長崎に新年早々の吉報がお届けできることを信じております。

本日もNBCラジオに乗せて、チームの対戦前の雰囲気、ハーフタイムでの
表情、試合終了後の喜びの声、準々決勝への展望などをお届けいたします。
どうぞご期待ください。

それでは、これより出陣です。

古都奈良の初日の出 猿沢池より若草山を臨む

日本体育大学時代の僚友、森章徳君と30年ぶりの再会(子息は仙台育英高主将)

昭和51年3月 東京・深沢にて 森 章徳、谷本 一(安芸南監督)と

《PHOTO:OUNO Miho》

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第86回全国高校ラグビー大会 三回戦 長崎北×國學院久我山(東京第一)観戦記
「元旦の花園に激震 全国制覇5回を誇る王者久我山 長崎北の軍門に降る」

全国数多の高校ラガーメンで生き残れしチームは僅か16校となった。悲願で
あり、目標であった「正月を花園で」ということを具現化したチームは、全国
8強というとてつもない大きな壁にぶち当たる。すなわち、全国区の強豪と
いうのはこの壁を乗り越えたチームに与えられる称号であろう。

この時期の天候としては珍しい快晴微風の花園だ。正月休みを返上して多くの
OBたちも駆けつけ、後輩たちの逞しいプレーに拍手喝采を送っている。
それぞれが所属する部署で責任ある立場に立ち、中心的なはたらきを行なって
いるようだ。中でも26回生の奥野は、全世界を駆け巡る辣腕商社マンとして
忙しい日々を送っている。今回、後輩たちの活躍を応援のためはるかリビア
から馳せ参じた。

キックオフ直前には監督、コーチから激がとぶ。「のびのびとプレーを」、
「勝利への執念で上回れ」と本多監督。「次のことは考えず、この一戦に
すべてをかけよう」と久保田ヘッドコーチ。傍らで見守る小生も「そうだ、
そうだ」とうなずく。

我軍の先蹴で始まった試合は静かに進行していく。序盤は互いに地域を獲得し、
試合の主導権を握るべく、キックの多い展開となった。CTB増田の長距離砲
を最大の武器とする我軍がやや優勢に試合を進める。

今日の試合の鍵を握るのはFW陣と山戸、中島、鈴木のバック3であろうと
いうのが衆目の一致した見方か。セットスクラムでややプレスを受けている
ものの、何とか踏ん張るFW陣である。最初の山はどうにか乗り越えられ
そうだ。ほっと安堵の息をつく。山戸、中島の両ウイングも積極的に攻撃に
加担している。FB鈴木のパント処理も的確になされ、及第点を与えてよい
だろう。

5分、山戸の好走から絶好の先制機を迎える。奮い立つフィフティーン、
沸き立つ応援団だ。マイボールラインアウトをクリーンキャッチすると、
体格では劣るFW陣が心を一つにプッシュオーバーをかける。あと3m、
1m、ゴールラインは目前だ。最後の一押しに気力がみなぎる。FL渡辺が
押さえ込む。難しい位置からのコンバージョンも決まり、試合の主導権を
手中にする。(7-0)

その後は一進一退の激しい攻防が続く。FW戦で試合の主導権を奪い返したい
王者久我山はなりふりかまわず、モールにサイドを絡めて波状攻撃を仕掛けて
くる。攻めるも必死、守るも必死、手に汗握るバトルが繰り広げられる。
随所に我が北高伝統のアタックルが炸裂し、ますます勢いづく我軍である。

16分、正面絶好の位置でPKを獲得するも、迷わずトライ一本に狙いを
定める。久我山も総力をあげてトライを阻止する。中身の濃い、壮絶な
戦いに観客はラグビーの醍醐味を感じ酔いしれる。

時計はすでにインジャリータイムに突入、このまま前半終了かと誰もが思った
31分、左ゴール前5m地点で絶好のマイボールスクラムを得る。しっかり
コントロールされた球は、SH住屋からSO竹本へ渡る。共にU19日本
代表の称号を持つ両CTBの動きに過敏になった敵防御陣の動きを冷静に
見極めたSO竹本は川口へ、川口は縦に突進すると思いきや、シザースぎみに
クロスしてきた増田へパスを放つ。久我山防御陣は一瞬の虚をつかれ、必死に
阻止に入るも、増田の勢いを止めることはできなかった。SH住屋が難なく、
正面からのコンバージョンを決めてその差を広げる。(14-0)

後半、試合を制御しながら前進をはかりたい我軍に痛恨の失策がでる。キック
オフでしっかりコントロールされたはずの球であったが、SH住屋が悪送球、
何とかタッチに蹴りだしたものの、いきなり自陣での戦いを余儀なくされた。

3分、ラインアウトからのモールを押し込まれトライを許す。安易に与えた
トライに一抹の不安が生じる。これまで優位に試合を進め、ほぼ主導権を
握っていただけに、応援席も声を失う。(14-5)

そのまま崩れ去るのではないかとの不安を一蹴、改めて敵陣に攻め入り、トライ
を狙う場面が生じてきたとき、さらなる衝撃が我軍に走る。

9分、押すはずのモールが不安定な球の保持により展開、その時パスが流れて
ラインの裏側に転々と・・・。必死にセーブに入る、我軍、絶好の好機と
奮い立つ久我山。一瞬の隙を衝いてCTB13が足にかけ、フォローした
WTB11が拾い上げ、70mを独走、竹本懸命の追走も及ばず、右中間に
押さえ込まれる。言葉を失う我軍ベンチ、応援団、俄然沸き立つ久我山サイドだ。
おりしも、その時はNBCラジオのオンエア中、失策により2点差まで詰め
寄られたことを伝えると、キャスターの村山アナをはじめ、スタジオ内が
凍りついたのが感じられた。「大丈夫です。大丈夫です。北高の諸君たちは
頭を挙げて前を見据えています。これから反撃に移るでしょう」とコメント
するも、何をしゃべっているのか自分でもあやふやであるのがわかる。
「しっかりせよ。選手たちは必死なんだぞ。お前がこんなことでどうする。」
自ら、自分自身に喝をいれる。(14-12)

その後も一進一退の攻防が続く。両軍の応援団はワンプレー、ワンプレーに
固唾を呑む。観客は高水準、高品質の攻防に酔いしれる。

ここからが我軍の真骨頂だった。地域を獲得しようとする久我山のパント攻撃
をバック3が完璧にキック処理し、決して侵攻を許さなかった。さらにFW陣
が執拗にプレッシャーをかけ続けた。

試合前、勝っても負けても3本−2本であると予想した。3本目がなかなか
獲れない。現在は2本−2本、一本許すと2本−3本・・・。幾重にも不安が
脳裏をかすめる。

そして、残りワンプレーがレフリーにより告げられる。自陣から果敢に展開を
試みる久我山、必死にタックルに入る我軍。前進せんと必死の突進をみせた
久我山11がタッチラインを割った瞬間、高らかにノーサイドの笛が響き
わたった。

シード校同士であり、三回戦屈指の好カードとなった一戦は、序盤互いに
試合を主導権を掌握せんと、キック攻撃を主体にした攻防が続いたが、
我軍は敵陣に入った好機を着実に得点へとつなげて先制した。久我山も
意地の波状攻撃を繰り返すが、無用な反則と我軍が炸裂させたアタックルに
より後退を余儀なくされた。後半は開始早々から我軍の失策に乗じて、
優位に試合を進め、2トライを挙げたものの及ばなかった。我軍3、対する
久我山13という反則数が勝敗を大きく分けた。フェアプレーに徹した
長崎北会心の勝利と云えよう。

元旦の花園に激震が走った。16年連続32回目の出場、全国制覇5回を誇る
王者國學院久我山が長崎のごく普通の県立高校・長崎北の軍門に降ったのだ。

新たな伝説がいま始まろうとしている。

2007.1.1 新たな伝説に挑む君たちの姿が眩しい 緒方広道 記す


◆《大会名称》第86回全国高校大会 三回戦
◆《対戦相手》國學院久我山高等学校(東京第一)
◆《開催期日》 2007年(平成19年)1月1日(月)
◆《試合時間》30分×2
◆《試合会場》近鉄花園ラグビー場 第3G
◆《天候・気象条件》 気温13℃ 晴れ 微風
◆《反則数》 長崎北3-13國學院久我山

◆《得点結果》 ○長崎北14(2T2G)-(2T1G)12國學院久我山●

▽《1st.得点結果》 長崎北14(2T2G)-(0T0G)0國學院久我山
▽《1st.得点者》モール1T,増田1T,住屋1G
▽《1st.反則数》長崎北1-6國學院久我山
▽《1st.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

▽《2nd.得点結果》 長崎北0(0T0G)-(2T1G)12國學院久我山
▽《2nd.得点者》
▽《2nd.反則数》長崎北2-7國學院久我山
▽《2nd.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

 チームモットー「All Out」のもと大声援を送る応援団

我軍が誇るFW陣が力を結集 モールを押し込み先制トライを奪う

CTB増田慶介 鮮やかに敵陣防御網を切り裂き値千金のトライだ

終始一貫 奮闘した我軍が誇るFW陣

天下の久我山を真っ向勝負で寄り切る 新たな伝説の始まりだ

第73回大会で全国3位に輝いた28回生 偉大な先輩たちの偉業を超えることができるか

《PHOTO:OUNO Miho》

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1月2日(火) 調整練習 (奈良教育大学G)

小雨もようの古都奈良です。昨日の激戦から一夜明け、選手たちは明日の
頂上決戦に決意も新たに張り切っています。
地区予選で涙をのんだ伏見工、秋田工の常連チームの姿がなく、新潟工、
岡谷工、流通経済柏、東京農大二、國學院久我山、京都成章など奈良に拠点を
構えていたチームが次々と去っていきました。生き残れしチームは我軍のみ。
奈良軍の代表として頑張らねばなりません。

雨の中の調整練習となりました

《PHOTO:OUNO Miho》

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1月3日(水) 準々決勝 13:10 ×東海大仰星(大阪第ニ)花園TG

8強対決の朝を迎えました。調整も順調に進み、ほぼベストの布陣で王者
東海大仰星に挑みます。ラグビーと勉学との両道顕揚をめざす、ごく普通の
県立高校が真っ向勝負に挑み、高校ラグビーに絶対という文字はないのだと
いうことを具現化し、地方で健気に頑張るラガーメンたちに夢と希望を
与える試合にしたいと張り切っています。

本日もNBCラジオに乗せて、試合前の選手たちの様子や試合の状況などを
お伝えいたします。長崎で応援してくださるみなさまに吉報をお届けしたい
ですね。

朝靄に煙る興福寺五重塔(国宝・世界遺産登録)の前で朝の体操

《PHOTO:OUNO Miho》

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第86回全国高校ラグビー大会 準々決勝 長崎北×東海大仰星(大阪第二)観戦記
「有終の逆襲 そして笑顔のノーサイド」

爽やかに晴れ渡った花園ラグビー場には、ピリピリとした緊張感が
漂う。いよいよ8強による頂上決戦のゴングが打ち鳴らされようと
しているのだ。

全国各地からはせ参じた51代表も激しい戦いで淘汰され、晴れて
全国8強という称号を得たのは、北から、仙台育英、正智深谷、桐蔭学園、
東海大仰星、大阪工大高、東福岡、大分舞鶴の選ばれし8の高校。

「失うものは何もない」。これまでの培ってきたラグビーのすべてを、
高校日本代表6名を擁し、史上最強の呼び声が高い東海大仰星にぶつける。
校是「両道顕揚」を掲げ、学業とラグビーの両立をはかり、意識を高め、
創意工夫を重ねて、「やればできる」ということを具現化し、高校ラグビー
に新たな伝説を刻まんと長崎北は燃える。

試合は仰星先蹴により静かに開始される。序盤、地域を優位に進めようと、
キックを多用する両チームである。高校日本代表SO山中を擁しても、
我軍の長距離砲CTB増田のキックがさらにその上をいき、いきなり4分、
絶好の好機を迎える。

ゴール前10mのラインアウトからモール・プッシュオーバーを仕掛ける
我軍、強固なパッキングで前進を阻止せんと仰星、見ごたえのあるガチンコ
勝負の様相だ。膠着状態から右オープンに展開、増田に球が渡るも仰星の
堅実な組織防御の前に前進が図れない。

180Cm台の選手4人を擁し、なんと平均重量が99kgを越える、超高校級
のFW陣に一歩も引かず、真っ向勝負を挑むFW陣の健闘に観衆は酔いしれる。

20分、ほぼ狙いどうりの展開となり、先取点を狙う我軍に僅かの間隙が生じる。
エース格SOに裏を突かれ、Lに左中間に飛び込まれる。ここまで堅守で我慢
していただけに痛恨の失点だ。試合の主導権が仰星に傾きはじめる。(0-5)

さらに27分、左ゴール前10mのラインアウトよろモールを組まれ、左中間
までドライブを許す。明らかに防御網に異変が生じ始めた。試合の主導権を
ほぼ手中にする仰星だ。(0-12)

28分、気落ちした我軍に容赦なく仰星が襲い掛かる。キックからのカウンター
アタックを許し、IからEを経て中央に走りこまれる。ほぼ試合を決定づける
失点にベンチも声を失う。(0-19)

サイドが変わった後半、13Kgの体重差があるものの、必死の真っ向勝負を
挑む我がFW陣であるが、なかなか突破の糸口をつかめない。

3分、47mのPGを増田が果敢に狙うが僅かに反れる。直後、FB鈴木が
キック後のレイトチャージにより胸部を強打、退場を余儀なくされる。
ノーサイドを僚友とともに迎えられないという無念に、悔涙が鈴木の頬を伝う。

4分、負傷の鈴木に代わり期待の1年吉原を投入する。

9分、完全に試合の主導権を掌握した仰星、容赦なく波状攻撃を仕掛けてくる。
ラックを連取したあと、右中間10mのラックより左オープンに展開、Lに
中央に廻り込まれる。(0-26)

11分、屈辱のノーホイッスルトライを許す。このままで終わってよいのか。
何度も何度も念じる。応援団、ベンチも同じ思いに違いない。(0-33)

25分、LO吉川に代わって、尾崎恭平を投入する。

29分、時計の針はまもなく30分を指そうとしている。「このまま終わる
のだろうか、いや、そんなことはない。何かをやってくれるはずだ。」と
念じる。これまで支えてくださったすべての方々の期待を背に、有終の逆襲
が始まった。

30分、WTB吉原に代わって尾道を投入する。

31分、ゴール前15m左中間ラックから左オープンに展開、SO竹本鋭く
切り込み、走りこんできたCTB川口に好パス、そのままゴールまで一直線。
本大会初となる歓喜のトライだ。俄然勢いづく応援団である。(5-33)

34分、ラストワンプレーが宣されるが、我軍の勢いは増すばかりだ。敵陣
深く攻め入り、ゴール直前左中間ラックより、SH住屋は左オープンへ。
主将竹本気迫のトライだ。秋からひざの負傷に苦しみながら、チームを鼓舞
し続け、チームを8強へと導いたことは見事であった。(12-33)

そして、長かった長崎北の花園にノーサイドの笛が響き渡った。

我軍の執拗、かつ懸命の組織防御の前に攻めあぐねていた仰星であったが、
リズムを取り戻し、勢いがついた時の破壊力は史上最強の名に恥じない。
前半終盤からの連続5トライを奪い勝負を決定づけた。我軍も体格差で
大きく劣るものの、まとまりのあるFW陣が終始健闘をみせ、バックス陣も
フロントスリーを前面に出し、左右に果敢に展開するラグビーを見せ、
決して最後まで勝負を捨てることなく、2トライを返し、準々決勝に相応しい
締まった好試合となった。

我軍の反則数は二回戦の報徳学園戦では5、三回戦の國學院久我山戦では
僅かに3、準々決勝の東海大仰星戦では5と常にフェアプレーに徹した
ラグビーは賞賛されるに相応しい。さらに今後も研鑽を積まれ、全国の
範となりうるラグビー道を究めていただきたい。

ノーサイド直後は敗戦の事実に涙を浮かべたフィフティーンであったが、
やるだけのことはやった満足感が全身を包み、ほどなく彼らの表情に笑顔が
戻った。史上最強チームに敗れはしたものの、最後まで戦い抜いた君たちは
立派だった。

長崎北に脈々と伝わる、「有終の逆襲、そして笑顔のノーサイド」
そのものだった。

2007.1.7 夢のような花園の余韻にひたりながら 緒方広道 記す


◆《大会名称》第86回全国高校大会 準々決勝
◆《対戦相手》東海大仰星高等学校(大阪第二)
◆《開催期日》 2007年(平成19年)1月3日(水)
◆《試合時間》30分×2
◆《試合会場》近鉄花園ラグビー場 第1G
◆《天候・気象条件》 気温13℃ 曇り 微風
◆《反則数》 長崎北5-15東海大仰星

◆《得点結果》 ●長崎北12(2T1G)-(5T4G)33東海大仰星○

▽《1st.得点結果》 長崎北0-(3T2G)19東海大仰星
▽《1st.得点者》
▽《1st.反則数》長崎北2-5東海大仰星
▽《1st.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)

▽《2nd.得点結果》 長崎北12(2T1G)-(2T2G)14東海大仰星
▽《2nd.得点者》川口1T、竹本1T1G
▽《2nd.反則数》長崎北3-10東海大仰星
▽《2nd.出場メンバー》
@野瀬 竜平(3)
A笹田 恭平(3)
B尾崎 康太朗(3)
C市丸 和希(3)
D吉川 昌吾(2)→29分・尾崎恭平(2)
E渡辺 義史(3)
F塩見 海門(2)
G若杉 一秀(3)
H住屋 昂己(3)
I竹本 竜太郎(3)
J山戸 峻一(3)
K増田 慶介(3)
L川口 皓平(3)
M中島 章悟(3)
N鈴木 遼介(3)→7分・吉原照之(1)→30分・尾道賢吾(3)

まるで夢文字のようだ 花園第一Gの電光掲示板

突進をはかるCTB増田慶介

タッチライン際を激走するWTB中島章吾

 CTB川口鋭く敵防御網を切り裂く

FW陣の先頭に立ち 突進するNo8若杉

 絶対的な体格差にもかかわらず奮闘した我軍が誇る第1列戦士(野瀬・笹田・尾崎)

有終の逆襲 CTB川口皓平 敵防御網を切り裂きトライだ

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1月4日(木) 全国8強凱旋

ひと足早く花園を後にした、小生、久保田ヘッドコーチ、樫山トレーナー
は5時30分に新門司港に到着、8時30分小江原に到着いたしました。
本体は11時30分過ぎの到着となるようです。

全国8強という立派な成績を修めました。特にインジュアリータイムでの
有終の逆襲は見事なものでした。背筋を伸ばし、胸を張りて堂々と帰還して
いただきたいものです。準々決勝、×東海大仰星戦の観戦記をもちまして、
「NAGASAKI KITA RUGBY 7th Challenge at HANAZONO」の締めといたします。

およそ2週間にわたり、このウェブログにお付き合いいただきまして、誠に
ありがとうございました。

皆様から忌憚のないご意見、ご感想などをお寄せいただければ幸甚に存じます。

2007.1.4  緒方 広道 mail to : ogata@ngs1.cncm.ne.jp

8強凱旋 長崎に戻りました(長崎市小江原・長崎北高等学校)

出迎えた父母の会の皆さん ご苦労さまでした(長崎市小江原・長崎北高等学校)
2006.12.3 Sun.勝手気ままに花園出場奉祝コンペ
 佐賀・北方町 佐賀クラシックゴルフ倶楽部にて 海部さんご夫妻、伊東芳紀氏
(7回生)、久保田和典氏(12回生)、板坂 剛氏(22回生)と共にゴルフに興ずる 

ほんなこて、板坂 剛のドライバーショットは半端じゃなかとです。打上げ287ydの
Par4をワンオンすっとです。そこまでは格好のよかったとですが、イーグル
パットはラインを読み切れずショート、バーディパットもびびってショート。
結局、ただのParにしかならんとです・・・。情けんなか〜。
「すんましぇん!!」と一緒に謝りにいったとですが、「若っかもんは飛ぶとねー」
と褒められたとです。飛距離は圧倒されっぱなしやったとですが、勝負は
スクラッチですたい。小生が46/42の88、板坂は48/46の94と何とか面目ば
保ったとです。

久保田つぁんからは、スコアは云うなと厳命されとりますが、こそっと
教えますけん。除夜の鐘を打ち鳴らしよらしたごたるとです。そいも、煩悩の
数より一つばっかい多かったごたるとです。

板坂へ・・・。ゴルフは上がってなんぼたい!! 解っとっとかにゃ?ぴしゃっと
修行ばせんばでけんとぞ!! 小技を馬鹿にすんなぞ、こいこそがゴルフ道たい!!

リターンマッチをしたかったら、何時でん、何処っからでん掛かってきて
よかぞ。長崎で待っとっぞ。
2006.12.2 Sat.吉川大助君(32回生)ご結婚おめでとう
  よか歳ばこいて風船遊びに興ずる、大助と加奈子さん

 馬鹿ばしか、みたんなかぞ!! ずんられとる大助と加奈子さん 
 
 後列左から、勝井智洋君(32回生)、杉本淳典君(同)、入江 亘君(同)、山下太一君
(33回生)、小生、中山貴央君(32回生)、小柳大輔君(同)、伊東芳紀氏(7回生)
前列左より、荒木竜介君(32回生)、新郎大助、新婦加奈子さん

2006.12.02 福岡・百道浜 ウエディングアイランド・マリゾンにて
2006.12.1 Fri.西野竜馬君(22回生)ご結婚おめでとう


先月25日に、22回生西野竜馬君が華燭の典を挙げました。反則すれすれの
歳の差のご結婚でありました。おめでとうございます。


第86回全国高校ラグビー大会の組み合わせ抽選会が行われます。
Bシードはいただいたものの、シード漏れの有力校が牙を剥いて
襲いかかってくるでしょう。天理、流通経済大柏、東京、西陵、
江の川、盛岡工、佐賀工、日川、東京農大二・・・、列挙すれば
きりがありませんね。

決して主観的ではなく、冷静に客観的な大会展望をお届けしたいと
思います。ご期待ください。

前回は愚息(36回生庸介)が広報担当としてチームに同行しましたが、
さすがに、今回以降はそういうわけにはいきませんので、小生が皆様に
大会中の様子を現地からお知らせいたします。29日に久保田ヘッドコーチ、
樫山トレーナーと共にチームに合流する予定でおります。

明日は、32回生吉川大助君の披露宴のために博多に入ります。

花園で使用する移動用コンピュータのテストのため、カメラをはじめ、
その他の機材を持ち込みますので、披露宴の様子は宿泊先のホテルから
発行できるでしょう。時間があれば、大会展望も当日記載したいと思っては
おりますが、その時の気合いの入り具合と意識レベルによります。

日曜日は北高花園出場祝賀コンペのため、佐賀クラシックCCをラウンド
します。若いから飛距離が出ると確信している、22回生の板坂 剛を
ぎゃふんと云わせねばなりません。板坂君、遅刻しないように迎えを願いますよ。
博多駅前の西鉄インぞ!!。天神じゃなかぞ!!。7:30ぞ!!。
海部さんにはいつもいつもお世話をおかけいたします。ありがとうございます。
キャディーバッグのみです。お願いいたします。

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Akiary v.0.42